オカムラ、「オートストア」で実現する新しい顧客体験とは?

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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マイクロフルフィルメントとしての「オートストア」の魅力

物流倉庫としての「オートストア」

 これまで「オートストア」は主に物流倉庫としての役割を担ってきたが、近年では店舗に倉庫システムを導入することでECの利便性と魅力的な店内体験を同時に満たすマイクロフルフィルメントに利活用できることを訴求している。

 スーパーマーケットなどの食料品小売業においても,Eコマース(ネットスーパー)は成長を続けている。たとえば食品小売業で「オートストア」を導入した場合、顧客はオンラインでの注文時に、店舗、カーブサイド(ドライブスルー)、配達といった受け取りオプションを選択できる。顧客は自身の最適なタイミングで「オートストア」のピックアップポイントから人と接触することなく商品を受け取るという、ウィズコロナ時代に即した買い物ができるようになる。また、店頭受け取りを選ぶことでオンラインオーダーの受け取りと同時に店舗での買い物も楽しめるといったオンラインと実店舗のギャップを埋めることも可能だ。

 店舗側でもオンライン注文の商品を「オートストア」から出庫することでスタッフが店舗内を歩き回る従来のオペレーションと比べ大幅な効率化を実現、空いた時間を接客に回すなど、顧客満足向上のための時間も創出しやすくなる。

 設置場所は天井の高さや床の形状、柱などの障害物に合わせてカスタマイズが可能。高い収納密度を生かすことにより、バックヤードの在庫スペースを縮小してより多くの売場面積の確保するとともに品揃えの拡充も可能になる。

 オカムラのウェブサイトには「オートストア」のスペシャルコンテンツとして、ショッピングモールやスーパーマーケット、アパレルショップなど、業態別による運用イメージも紹介されている。オカムラでは店舗づくりから物流システム構築までトータルでの提案が可能であり、「オートストア」を通じて、小売り店舗の新たな形を提案していきたいとしている。

小売業が「オートスア」を活用したイメージ

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