組織体制変更、新レイアウト導入、メニュー開発…マルエツが挑む「総菜強化」の最前線!
売場づくりの面で最も特徴的なのが、店内中央部に、生鮮売場に囲まれるようにして総菜売場を配置するというレイアウトだ。マルエツでは初めての試みで、生鮮食品と総菜の垣根を取り払い、「『生鮮デリカ』としての一体感を実現した」(古瀬社長)
その考えはバックヤードにも及んでおり、生鮮各部門と総菜の加工・調理スペースをつなげ、行き来しやすいようにした。「これが、新たな商品(開発)にもつながっていくという発想だ」と古瀬社長は説明する。
「生鮮デリカ」のコンセプトを前面に押し出したメニューの数々
商品に目を向けると、やはり生鮮素材を活用したメニューが豊富に展開されている。その1つが、鮮魚部門が製造する寿司「魚悦」で、冷蔵の平台ケースを用いてコーナー化。「横須賀市場握り」など地魚をネタに使った商品も揃える。
このほか、レンジアップのパスタも各部門の売場に並ぶ素材を使用。「トマトたっぷり具沢山ナポリタン」「ほうれん草ととろ~りチーズのミートソース」「砂肝とぼんじりのスパイシー塩焼きそば」(各税抜350円)などを揃える。一般的なレンジアップパスタはどちらかというと調理の手軽さが先行するものだが、価格を抑えつつ素材にもこだわった商品ラインアップは支持を集めそうだ。