相場高に負けない!青果部門、2025年春の売場づくり、販促提案!
2024年春の青果部門は、異常気象による価格の高騰で臨機応変な売場対応が求められた。25年春も引き続き市場の相場動向を注視しつつ、最善の判断をしていかなければならない。
本稿では、24年の動向を振り返りつつ、25年3~5月の商品政策(MD)の方針について論じていく。
市況分析&来春の方向性
高値の商品は販売に工夫を
まずは青果部門の販売傾向をおさらいしよう。青果部門の一般的な売上高構成比は、野菜と果実で7対3ほどだ。野菜は相場高の場合でも、食卓の必需品であるため消費者の購入数は大きく落ち込まず、単価が上がった分、売上高が伸びる。
一方で、果実は消費者に嗜好品ととらえられているため、価格が高騰すれば購入数が一気に落ち込み、販売数が増加せず売上高は低下する。
これを踏まえ、まずは24年春の卸売市場の販売動向を振り返る。あらためての確認ではあるが、青果部門の販売数値は卸売市場の販売数値とほぼ比例する。
そのため、青果担当者は市場の相場動向、販売実績を常に把握することが求められる。
24年3月は異常気象により、同月頃まで出回るはずだった秋冬野菜が早期に終了したことや、2月頃から出回る春野菜の収穫の遅れなどが原因で全体の流通量が減少し、野菜の相場は高騰した。
果実においても主力のイチゴや春の雑柑橘の不作により、1キロ当たりの単価(キロ単価)は軒並み高くなった。その中でもリンゴは凶作によりキロ単価が前年の2倍近くになったものの、入荷量が大幅に減少したことにより、販売実績は前年並みに終わっている。
4月は春野菜が増加し、
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