想定の10倍売れた理由は パナソニックのシェーバー「ラムダッシュ パームイン」開発秘話

吉牟田祐司
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5年後、10年後、当たり前のシェーバーに

パナソニックビューティ・パーソナルケア事業部 パーソナルブランドマネジメント部 国内マーケティング課
ビューティ・パーソナルケア事業部 パーソナルブランドマネジメント部 国内マーケティング課 主幹の山本健司氏

 発売から約4か月で累計5.2万台の販売を達成し(2024年1月1日時点)、「想定していた12倍で売れ続けている」(山本氏)のは、単なる小さくてファッション性の高いモバイルシェーバーではなく、新しいライフスタイルとなりうるシェービングツールとして認知された結果といえるのではないか。電動シェーバー、T字カミソリに加えて、パームインという、もう一つの選択肢が登場したといえるかもしれない。

 以前はラムダッシュのフラッグシップモデルである6枚刃を使っていたという山本氏に同商品の使用感を聞いてみると「剃り味が落ちたと感じることはなく、毎日剃っている限りではまったく遜色ない。むしろ、あごの下など手首のスナップを利かせて動かせ、力の加減も小刻みにしやすいので、パームインの方が剃りやすいと感じることも多々ある」。例えると「手の平で剃っているような感覚」だそうだ。

 自宅の洗面台に置いてあるだけでなく、出張先や旅先にも持って行きやすい。日常的に持ち歩き、商談やデートの前に使うのにもぴったりだ。これまでになかったサイズとデザインで、新しい価値を生み出し提供したパームイン。「5年後、10年後、このパームインがシェーバーとして当たり前になっているようにしていきたい」

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