中国EC市場にTik Tokが本格参入!勝算見込める市場の劇的変化とは?

牧野武文(フリーライター)
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中国バイトダンス
2020年11月11日、 バイトダンス(ByteDance)が、独身の日に初参入し、187億元(約3000億円)を売り上げた。写真はバイトダンスとティックトックのロゴ。2019年11月撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)

 毎年1 1月1 1日に行われ、日本企業も数多く参加する中国E C市場の一大セールイベント「独身の日」。最近では「双11」(ダブルイレブン)と呼ばれることが多くなってきた。昨年の独身の日も、アリババ(Alibaba)の4982億元(約8兆円)を筆頭に、京東(JD.com)、拼多多(Pinduoduo)などが期間中の流通総額の記録を大幅更新した。

 しかし、12年目を迎えた昨年の独身の日には、大きな異変も起きている。日本でも大人気の動画アプリ「Tik Tok」の運営元として知られるバイトダンス(ByteDance)が、独身の日に初参入し、187億元(約3000億円)を売り上げたのだ。この数字は、アリババのECサイト「天猫(Tmall)」の20分の1以下にすぎないが、初年度の流通総額としては驚異的なものだ。なぜなら、アリババが2009年に最初の独身の日セールを行ったときの流通総額は5200万元であり、4年目になってようやく191億元に達するというペースだったからである。バイトダンスは、アリババ4年目の成績を初年度からあげたことになる。

ライブコマースへの注目度はうなぎ上り

 この187億元という数字は、Tik Tokの中国版に当たる「抖音(douyin)」でのライブコマースから生み出されている。ライブコマースとは、販売業者がライブ配信を行い、その場で消費者に直接商品を販売するというもの。日本のテレビショッピングとよく似ているが、異なるのは、ライブコマースには無数の配信動画があり、指先の操作で、次々と別の配信を見ることができる点である。一度使ってみると実感できるが、賑やかな商店街を冷やかしながら歩いている感覚になれる。コロナ禍で厳しい外出自粛が課された中国で、急速に盛り上がりを見せたECチャネルである。

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