ユーロ圏消費者物価、4月改定値は前年比+0.3% 4年ぶり低い伸び

ロイター
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フランスのパリ
欧州連合(EU)統計局が発表した2020年4月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値は前年同月比プラス0.3%で、ほぼ4年ぶりの低い伸びとなった。写真は5月11日、フランスのパリで撮影(2020年 ロイター/Charles Platiau)

[ブリュッセル 20日 ロイター] – 欧州連合(EU)統計局が発表した2020年4月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値は前年同月比プラス0.3%で、ほぼ4年ぶりの低い伸びとなった。エネルギー価格の低下が影響し、速報値の前年比プラス0.4%から下方改定された。

消費者物価指数は、1月に同プラス1.4%、2月にプラス1.2%、3月はプラス0.7%と今年に入って低下傾向をたどり、欧州中央銀行(ECB)の物価目標である2%付近から一段と乖離している。

統計局によると、エネルギー価格は9.7%低下。速報値の9.6%低下から下方修正された。

エネルギーを除く消費者物価指数はプラス1.4%で、3月の1.3%から上昇が加速した。食品価格の上昇を受けた。

食品・アルコール・たばこの価格は4月に前年比で3.6%上昇した。新型コロナウイルスがパンデミック(世界的な大流行)となる中、消費者が日用品の買いだめに走った。3月は2.4%上昇だった。

最大の構成品目であるサービスの価格は前年比1.2%上昇。3月の1.3%上昇から減速した。

食品・エネルギーを除く物価指数改定値は前年比プラス1.1%。3月はプラス1.2%だった。

多くのエコノミストが注視している、より狭義のコアインフレ率(エネルギー・食品・アルコール・たばこを除く)は前年比プラス0.9%だった。3月は1.0%だった。

4月の消費者物価指数改定値は前月比でもプラス0.3%となった。

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