GDP2次速報は前期比0.9%減に下方修正、2四半期ぶりマイナス

ロイター
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川崎市の京浜工業地帯
12月8日、 内閣府が公表した7-9月期の国内総生産(GDP)2次速報は前期比0.9%減少(年率換算3.6%減少)で、2四半期ぶりのマイナスとなった。川崎市の京浜工業地帯で2009年4月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 8日 ロイター] – 内閣府が8日公表した7-9月期の国内総生産(GDP)2次速報は前期比0.9%減少(年率換算3.6%減少)で、2四半期ぶりのマイナスとなった。1次速報値の前期比0.8%減(年率3.0%減)から下方修正された。

新型コロナウイルスの感染拡大が経済を大きく下押しした昨年1-3月期以降に採用していた季節調整手法の変更が主な理由。ロイター集計で、民間予測は前期比0.8%の減少だった。

GDP統計では昨年1―3月以降、予想外の大きな需要変動があり得ると想定し、それぞれの項目別に季節調整値を試算してきたが、今回の試算方法を見直した。

項目別では民間在庫変動が、寄与度で1次速報の0.3%増から0.1%増に下方改定された。1次速報値の公表段階では利用できなかった法人企業統計の実績は上方改定要因だが、季節調整の変更の影響で下方改定となった。

設備投資は法人企業統計の実績は下方改定要因だが、季節調整の変更の影響が大きく、前期比3.8%減から前期比2.3%減に上方修正された。

このほか民間最終消費支出が1次速報の前期比1.1%減から1.3%減へマイナス幅が拡大した。財・サービスの輸出も同2.1%減から同0.9%減に上方修正された。

民間最終消費支出では、サービスや耐久財消費の季節調整の変更が下方改定要因となった。

2020年度のGDPについて速報値の前年比4.4%減から4.5%減に下方改定された。過去最大のマイナス幅となる。

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