GMSから飲食施設フラリキョウバシへ、イオンモールが実験する移動販売事業とは
イオンモール(千葉県/岩村康次社長)は、大阪府の京橋駅前に、開放的な露店風飲食施設の「FULALI KYOBASHI」(フラリキョウバシ)をオープンした。リアル店を主力とする同社では、新たなビジネスのノウハウ構築をめざした実証実験の意図もある。
今秋、フードホールも開業
今年7月20日、フラリキョウバシがオープンしたのは総合スーパー(GMS)業態だった旧「イオン京橋店」(大阪市都島区)の跡地。2019年9月の閉店以降、更地となっていた。JR西日本大阪環状線「京橋」駅前で、ほかにも京阪電鉄、大阪メトロが乗り入れ、同駅は大阪でも有数のターミナル駅のひとつとして知られる。
周辺は、大阪市が「都市再生緊急整備地域」に指定するエリア。経済成長戦略上、魅力とにぎわいある拠点として位置づけられている。
行政が示すこうした方針の中、イオンモールでは従来にない商業施設を立案し、出店した格好だ。なお中期的には同地を新たな成長戦略のもと再開発する計画で、今回は暫定的な取り組みとなる。
フラリキョウバシの敷地面積は1万4800㎡、コンセプトに掲げるのは「Next Scene, Next toYou」。多様なスタイルの飲食店のほか、イベントを開催するゾーンを備える新しい商業施設である。開業時の店舗数は約20。
飲食分野は、大きく3つのエリアに分かれる。1つはキッチンカーエリア。移動販売車がズラリとならび、利用客は好きな店に立ち寄って気軽にテイクアウトができる。次は屋台エリア。仕事終わりや休日などに、屋外の開放的な環境で食事を楽しめる。最後は話題の飲食店や定番メニューを提供するフードホールで、今秋からの開業(約6店舗)を予定する。
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