ついに最終章!ユニクロのプレミアムブランド「+J」とは結局何だったのか?
+Jとは一体、何だったのか?
一体、+Jとは何だったのか。あれほどの完成度の高いブランドには不釣り合いの一連のアップダ
間違えて頂きたくないのは、それでも、ユニクロが作り上げたサプライチェーン、そして、デジタル活用をしたさまざまな内部効率化ツールや大型店舗による世界規模のプレゼンスの出し方、さらに、幾度も諦めず世界でチャレンジする勇気や飽和する日本社会で、一点単価を上げるための施策としての有名ブランド、アニメなどとのコラボ。ユニクロパークなど、体験価値の提供など、彼らがつくった衣料品を中心軸としたLife eco-systemは盤石であり、+Jが最終章を迎えようと、
むしろ、彼らの本当の戦いは、これからのESG経営にあると私は思う。これまで、より大きく、そして、より多くの利益を生めばよしとされてきた一直線のレールから、世界からいきなり「優等生としての模範を見せよ」と言われ、気づけばZARA、H&Mなどは、ファストファッションでありながら、SDGsの世界観を独自の哲学で体現してきている。
圧倒的コスパで競合他社を凌駕するビジネスモデルを作り上げた同社が、どのように世界と人類の平和、そして私たちが住む環境に貢献するか? ライフウエアというコンセプトから、私の目にはまだ「それ」は見えにくいが、いまや世界に誇れる日本企業である同社からますます目が離せない。
プロフィール
河合 拓(事業再生コンサルタント/ターンアラウンドマネージャー)
ブランド再生、マーケティング戦略など実績多数。国内外のプライベートエクイティファンドに対しての投資アドバイザリ業務、事業評価(ビジネスデューディリジェンス)、事業提携交渉支援、M&A戦略、製品市場戦略など経験豊富。百貨店向けプライベートブランド開発では同社のPBを最高益につなげ、大手レストランチェーン、GMS再生などの実績も多数。東証一部上場企業の社外取締役(~2016年5月まで)
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