コロナ禍の勝ち組「生協」が進める新たな「連帯」とは
生協の地域性は強み
めざすは「新たな時代の生協」
新たな連帯の推進については、全国の会員生協から理解を得るべく日本生協連が呼びかけを行っている段階にある。
生協の事業活動は、会員生協の個性や地域性が発揮されればされるほど、地域に密着した事業運営が進み、組合員との関わりがより深まるという特性を持つ。組合員から高い支持を受けている、一部地域だけで供給されている独自商品も多い。
そのため、合理化、生産性向上だけを追求した連帯構想であれば、逆に組織全体の弱体化につながるリスクがある。機能統合すべき部分と残すところを決め、地域力と経済合理性を両立することが新たな時代に求められる生協づくりにつながる。
日本生協連は会員生協と発展的な論議を展開し、新しい連帯構造を実現できるか。総合力発揮のために大きな一歩を踏み出した生協陣営の動きに引き続き注目だ。