再び2012年も節電需要が大きなトレンドに=アイリスオーヤマ 大山 健太郎 社長

聞き手:千田 直哉 (編集局 局長)
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 たとえば、インテリア事業部では、寝具にフォーカスを絞って商品開発と品揃えの強化に努めているところです。価格帯はロワー(低価格)ではなくミドル(中価格)。「メイド・イン・ジャパン」にこだわり、西川リビングと組みながら、新素材を使用した商品開発に注力しているところです。

 そしてアイリスオーヤマとしては、12年度に1350億円の売上をめざします。つい十数年前の当社の年商をたった1年間で上乗せすることになると考えると隔世の感があります。

 政治も経済も先行きは不透明ですが、アイリスオーヤマは、このように大きな目標を掲げて邁進していきたいと考えています。

──最後に現在22社あるアイリスオーヤマグループの企業動向はどうですか?

大山 ほとんどが好調に推移しています。日本国内では、ネット通販のアイリスプラザカンパニー(宮城県)、アイリスチトセ(宮城県/大山富生社長)、ダイシンカンパニー(宮城県/村井幸一社長)などは2ケタ成長しています。

 中国国内の店舗網も増え、順調に拡大しているところです。

 グループ全体の売上高は10年度は2000億円弱でしたが、11年度は2350億円(対前年度比18%増)ということで大きく伸ばし、営業利益高は200億円(同47%増)を計上しました。

 10年度は「先手必勝の経営」、11年度は「挑戦する年」とアイリスオーヤマのモットーを定めてきました。12年度は「飛躍をする年」です。引き続き頑張っていきたいと考えています。

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聞き手

千田 直哉 / 株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア 編集局 局長

東京都生まれ。1992年ダイヤモンド・フリードマン社(現:ダイヤモンド・リテイルメディア)入社。『チェーンストアエイジ』誌編集記者、『ゼネラルマーチャンダイザー』誌副編集長、『ダイヤモンド ホームセンター』誌編集長を経て、2008年、『チェーンストアエイジ』誌編集長就任。2015年、『ダイヤモンド・ドラッグストア』誌編集長(兼任)就任。2016年、編集局局長就任(現任)。現在に至る。
※2015年4月、『チェーンストアエイジ』誌は『ダイヤモンド・チェーンストア』誌に誌名を変更。

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