内部で改善・改革!中高年層の需要を深掘りして成長図る=エコス平 邦雄 社長

聞き手:千田 直哉 (編集局 局長)
構成:小木田 泰弘
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──そういった商品はどのような方法で中高年層にアピールするのですか?

 成分表示が中心になります。すでに総菜の一部の商品では、カロリーや塩分量などの表示をスタートしています。グロサリーでも塩分が比較的多い即席めんや味噌などのプライスカードには成分を表示しています。

──高齢者向けには宅配の「ふれあいハート便」サービスも提供しています。

 はい。現在、奈良橋店(東京都東大和市)で実験を行っています。妊婦や高齢者の方が対象で、2100円以上の買物で店舗の従業員が無料で宅配するサービスです。今後、ほかの店舗でも実施できないか検討を進めていきます。

──最後に、中計の目標達成に向けて意気込みを聞かせてください。

 目標達成のためには、従業員のレベルアップが不可欠です。

 当社は12年2月期を「教育元年」と位置づけ、来期からの中計でも引き続き人材教育に力を入れます。12年2月期はバイヤーの勉強会が中心でしたが、13年2月期からはエリアごとに店長の勉強会も行う予定です。中計の数値目標は高いハードルではありますが、従業員には「われわれは震災という大きな壁を乗り越えることができたのだから、きっと中計の目標も達成できるはずだ」といつも言っています。

 中計では、従業員に「エコスで働いていてよかった」と感じてもらえるよう従業員満足度を高めていくことにも挑戦します。従業員には震災で大きな苦労をかけましたので、今よりも幸せになって欲しいと切に願っています。

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聞き手

千田 直哉 / 株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア 編集局 局長

東京都生まれ。1992年ダイヤモンド・フリードマン社(現:ダイヤモンド・リテイルメディア)入社。『チェーンストアエイジ』誌編集記者、『ゼネラルマーチャンダイザー』誌副編集長、『ダイヤモンド ホームセンター』誌編集長を経て、2008年、『チェーンストアエイジ』誌編集長就任。2015年、『ダイヤモンド・ドラッグストア』誌編集長(兼任)就任。2016年、編集局局長就任(現任)。現在に至る。
※2015年4月、『チェーンストアエイジ』誌は『ダイヤモンド・チェーンストア』誌に誌名を変更。

構成

1979年生まれ。2009年6月ダイヤモンド・フリードマン社(現ダイヤモンド・リテイルメディア)入社。「ダイヤモンド・チェーンストア」誌の編集・記者を経て、2016年1月から「ダイヤモンド・ドラッグストア」誌副編集長、2020年10から同誌編集長。

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