「値下げ合戦から抜け出し『質の競争』へ」ライフ・岩崎高治社長が語った2022年の戦略

2022/01/05 05:55
    湯浅 大輝 (ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
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    「オーケーが買収していれば、近畿圏での戦い方を変えていた」

    ――オーケーの抗告が棄却され、関西スーパーマーケット(関西スーパー)とエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングの経営統合が決まったが、この結果をどう見るか。また、大阪を中心とした近畿圏の競争環境はどう変わっていくか。

    岩崎 もしオーケーが関西スーパーを買収していたら、戦い方の土俵をずらしていただろう。結果としてはH2Oとの統合で決まったが、今後はどちらかといえば、比較的(売り方が)近い中での競争になる。やはり、どれだけ「質の競争」において差をつけられるかが問われるだろう。

    近畿圏での競争環境については、確かにロピア、バローなどエリア外のチェーンが積極的に出店している。だが、冷静に考えると、大阪市でも特に人口が増えているわけではないし、(進出を競うほど)そんなに「おいしい」マーケットではない。もっと言えば、「やめてくれ」というのが本音だ(笑)

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    記事執筆者

    湯浅 大輝 / ダイヤモンド・チェーンストア 記者

    1996年生まれ。シンガポール出身。同志社大学グローバル・コミュニケーション学部卒業後、経済メディアで記者職に就く。フリーライターを経て、2021年12月ダイヤモンド・リテイルメディアに入社。大学在学中に1年間のアメリカ・アリゾナ州立大学への留学を経験。好きな総菜はローストビーフ、趣味は練馬区を散歩すること。

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