新年は「移動式サウナ」で=生活応援も、福袋出そろう―大手百貨店

時事通信社
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高島屋が福袋として販売する移動可能な「ムービングサウナ」
〔写真説明〕高島屋が福袋として販売する移動可能な「ムービングサウナ」(同社提供)

 大手百貨店が2024年の正月に売り出す福袋が出そろった。「移動式サウナ」や占いの定額サービスなどの新機軸から、物価高に対抗する生活応援の品々までずらり。新型コロナウイルス感染症の「5類」移行後初めての新年で、「家族や友人と楽しく過ごしてほしい」(そごう・西武担当者)との思いが込められている。

 高島屋は「サ活(サウナ活動)」ブームを受け、軽トラックの荷台に積んで運べる「ムービングサウナ」を1棟限定、220万円で抽選販売。まきストーブやベンチ、煙突などが付き、準備も片付けも簡単だ。広報担当者は「お気に入りの場所で『ととのって』」とアピールする。

 西武池袋本店は、サブスクリプション(定額制)の「占い福袋」を2024円で先着5人に販売。1月中は毎日1回、同本店の占いコーナーで仕事運や健康運などを占ってもらえる。そごう千葉店は、銚子電鉄(千葉県銚子市)社長が駄じゃれを連発しながら半日にわたって沿線を案内する福袋(2万5250円、7組14人)を売り出す。

 物価高が家計を悩ませる中、松屋銀座は福袋全体の8割を食品でそろえる。米大リーグの大谷翔平選手の44本塁打にちなむ「日本酒とワインの二刀流44本福袋」は、1月3日のじゃんけん大会で勝ち抜けば、1人限定で8万円相当が4万4000円で買える。カプセル玩具のように「ガチャ」方式で高級食材が当たる運試し福袋(3000円、100個)もある。

 東武百貨店池袋本店は来年の干支(えと)「辰」を国産の和牛と豚肉で表現した「ドラゴンミート」を1万5000円(抽選3点)で販売。重さ1.6キロとボリューム満点で、新年の焼き肉パーティーにぴったりだ。

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