5月の中国物価、0.2%上昇=需要低迷で下押し圧力

時事通信社
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買い物客でにぎわう中国成都市中心部
〔写真説明〕買い物客でにぎわう成都市中心部=2月20日、中国四川省成都市(時事通信社)

 【北京時事】中国国家統計局が9日発表した5月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.2%上昇した。伸び率は前月から0.1ポイント上がったものの、低水準が続く。景気回復の遅れを背景に需要が低迷しており、物価に強い下押し圧力が加わっている。

 中国では不動産市場の低迷が長期化。5月の製造業景況指数は2カ月連続で景気の縮小傾向を示した。CPIのうち、住宅賃貸は0.3%低下。変動の激しい食品とエネルギーを除いたコアインフレ率は0.6%となり、前月(0.7%)から鈍化した。

 卸売物価指数(PPI)は4.6%低下。製造業の低迷などを受け、2016年2月以来7年3カ月ぶりの低水準となった。前年割れは8カ月連続で、マイナス幅は前月(3.6%)から大きく拡大した。

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