4月の景気動向指数、横ばい=中国コロナ「下振れリスク」

時事通信
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マスクをした人々が都内の横断歩道を渡る様子
内閣府が7日発表した4月の景気動向指数(2015年=100)速報値は、景気の現状を示す一致指数が前月比横ばいの96.8となった。(i-stock/krblokhin)

 内閣府が7日発表した4月の景気動向指数(2015年=100)速報値は、景気の現状を示す一致指数が前月比横ばいの96.8となった。新型コロナウイルス感染拡大が落ち着いて社会経済活動が正常化しつつあり、小売業が堅調だった。基調判断は景気が拡大局面にある可能性が高いとする「改善」に据え置いた。

 内閣府は先行きについて、「中国の『ゼロコロナ』政策やウクライナ情勢を受け、供給面の制約や原材料価格の上昇などが下振れリスクになる可能性がある」と指摘した。

 4月の一致指数は、速報値段階で反映させた8系列の経済指標のうち、4系列がプラスに寄与した。外出が増えて衣類の販売が伸びた一方、中国経済の減速で、スマートフォン用部品の輸出が低迷。部品調達難から自動車生産も落ち込んだ。

 数カ月先の景気を示す先行指数は2.1ポイント上昇の102.9で、2カ月連続で改善した。

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