チャットボットにライブコマース…ECの将来に影響するトレンドを解説!

山中 理惠 (Rokt 日本代表)
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高齢者のEC利用も増加傾向に

 コロナ禍でソーシャルディスタンスの確保が重視された結果、消費者の買物行動も変化しました。あらゆる業界のECで顧客セグメント、行動、期待に変化が見られます。

 顧客セグメント- 高齢者:最重要かつ予想外の変化は、高齢者のオンラインショッピングです。65歳以上の消費者の21110月までのオンラインでの消費額は平均1615ドルで対前年比49%増、購入頻度も同40%以上増加しました。この傾向はパンデミック後も続くとアナリストは予想していています。ブランドは、高齢者層にリーチするためにマーケティング戦略を調整し、メッセージやオンライン体験のパーソナライズにより長期的なロイヤルティを築く必要があります。

 顧客行動–新製品の購入:今までオンラインで購入することがほとんどなかったアイテムが、現在世界中でネット購入されています。娯楽、生活必需品、食品、飲料、そして新製品を見つけたいという欲求に対応するため、無料トライアルとサブスクリプション(サブスク)モデルが加速しました。サブスクの新規加入者数は、新型コロナウイルス感染拡大後すぐに増加に転じ、コロナ前と比較して最大約85%増加しました(下記図表参照)。サブスクは顧客を定期購入者に変え、より深い関係を育みます。サブスクへのシフトは今後も続くと予想され、参入を検討している企業にとっては、またとない機会になります。

サブスクの新規加入者数はコロナ禍で爆発的に伸びている
サブスクの新規加入者数はコロナ禍で爆発的に伸びている

 顧客の期待–パーソナライズと利便性:最近のForrester Reportによると、消費者の79%がよりシンプルで短時間の買物体験を期待しています。消費者の78%は、パンデミック前よりも利便性を重視しており、90%近くがシームレスで柔軟な支払いオプションが提供される場合に、より多くお金を使うという調査結果があります。新型コロナウイルスの蔓延は、利便性やパーソナライズ、即時性に対する消費者の欲求を増幅させており、企業の対応が求められています。

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記事執筆者

山中 理惠 / Rokt 日本代表
グローバルITベンダー、大手コンサルティングファームを経て、複数のスタートアップ企業のGTMやマーケティング戦略に携わる。その後、ITからいわゆるDXにフォーカスを絞り、デジタルマーケティングの初期からSEMやソーシャルメディアの拡大に関わる。2018年から、Rokt(ロクト)の日本代表として国内市場立ち上げと拡大を担う。
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