ホーム   特集&連載    DRMオンライン・ピックアップ    ダイヤモンド・ホームセンターView Point 
記事タイトルバナー
2018年3月1日

[プロユース]
トレンドを意識した新発想の商品投入で活性化するワーク関連部門

Diamond Home Center

 ●注目企業●

アトム

ロールボックスパレット作業時の安全用品「拳護」、「BUMPER(バンパー)」

 

● 作業に慣れていない経験が少ないスタッフの事故が多い傾向

 

 ロールボックスパレット(カゴ車)は、物流の効率化や作業者の負担軽減に貢献する利便性の高い運搬機器。店舗では荷崩れや荷物の損傷を防ぎながら商品を移動できるだけでなく、陳列棚として使用されるケースもある。

 

 そうした高い利便性を持つロールボックスパレットだが、下敷きや手足の負傷などにつながる事故を確実に防止することが強く求められている。独立行政法人労働安全衛生総合研究所の発表によると、ロールボックスパレットに絡む労働災害としては、「下敷き」が4割程度、続いて「足指、足、脚の衝突・はさまれ」、「指、手、腕の衝突・はさまれ」などが続く。

 

 また注目すべきは、怪我をした人の半数近くが作業経験1年未満だったことだ。これは作業に不慣れな時期での対策が重要であることを示している。店舗や倉庫の作業においては、人手不足傾向の中、経験の少ないスタッフが働くケースが増えている。

 

 作業用手袋メーカーのアトムでは、前述の労働安全衛生総合研究所と共同研究を行い、ロールボックスパレットに起因する事故防止用手袋「拳護」を開発。2014年に発売している。

 

 安全性確保のために手甲部分に発泡ゴム製の衝撃吸収パッドを装備。凹凸形状のパッドを手の握り方向に直行する形で配置し、握りやすく動きがスムーズに行えるように設計されている。また指先の細かい動作も可能で、手袋を着用したままでの伝票記入作業なども容易に行うことができる。

 

 拳護発売の翌年15年には手の平部分を油に強く滑りにくいニトリルゴムでコーティングした「ニトリル拳護」を発売。より多様な作業シーンで安全確保に大きな役割を果たしている。

 

 これら2タイプの「拳護」は、一般社団法人日本人間工学会が主催する「人間工学グッドプラクティス賞」を平成27年度に受賞している。

 

● 作業現場の実態を分析保護性能と使いやすさを両立させた脚部ガード

 

ブロック形状の衝撃吸収材や反射帯を備えた高い安全性能が特長。脚部をがっちりガードし、軽量かつスムーズに動ける
拡大画像表示
「BUMPER」表部分(左)、裏部分(右)
拡大画像表示

 同様に労働安全衛生総合研究との共同開発から生まれたのがロールボックスパレット用脚部ガード「BUMPER」だ。アトムでは現場のニーズを踏まえ、手袋に続いて16年に発売している。

 

 この商品は脚部に装着することで、すねやアキレス腱部分を効果的にガードする仕様。すでに物流企業や工場、量販店のバックヤード、流通センターなどに広く導入されるようになっている。すね当て部分とアキレス腱ガードが一体型になった設計により、脚部をしっかりガードするだけでなく、足首の曲げやすさや、軽量性に優れている点が大きな特長だ。

 

 またブロック形状の衝撃吸収材を配置し装着は伸縮性のあるベルトでつなぎ、面ファスナーで脱着する方式。脱着は非常に簡単なので、装着率の向上にもつながる。

 

 開発にあたっては、保護性能や形状、装着性について、繰り返しモニタリングを実施。安全性が高く使いやすい保護具として完成度を高めてきた。

 

 また、反射帯が付いているため、暗所での作業を安心して行うことができる。

 

DRM online 関連記事

Special topics