【全国百貨店】4月の売上高は1.5%減、前月から大幅な改善

2011/05/20 15:52
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 日本百貨店協会がまとめた4月の売上高は4750億円余りで、既存店ベースでは前年同月比1.5%のマイナスとなった。前年割れは2ヵ月連続だが、東日本大震災による休業や自粛ムードの影響で14.7%減と記録的な落ち込みを見せた3月に比べて、大幅に改善した。

 

 自粛ムードが緩んできたことに加えて、3月の買い控えの反動もあり、春物衣料などが活発な動きを見せた。

 

 ただ、地域別に見ると仙台地区では店舗の復旧工事で全館営業が月後半までずれ込んだため25.8%減、東京でも原子力発電所事故の影響で外出を控えるムードがまだ強く5.5%減となるなど回復が遅れている。一方で、大阪が4.7%増、神戸が1.2%増となるなど近畿圏は京都を除いて好調だった。

 

 商品別では美術・宝飾・貴金属が8.9%減と高額消費が回復するところまでは至っていないが、主力の衣料品は0.5%減とかなり健闘した。

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