スイーツを徹底強化したいなげや練馬西大泉店の売場づくりを徹底解説!

取材・文:阿部幸治
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いなげや練馬西大泉店

いなげや練馬西大泉店

〒178-0065 東京都練馬区西大泉2-19-1
電話:03-5905-3041
西武池袋線「保谷」駅より徒歩約16分

いなげや(東京都/本杉吉員社長)は2月15日、東京都練馬区にいなげや練馬西大泉店(以下、練馬西大泉店)をオープンした。スーパーマーケット(SM)業界の最新トレンドを反映した新しい商品政策(MD)を随所に入れ込むとともに、高騰するオペレーションコストにも配慮した意欲的な新店だ。

練馬区ドミナントを強固にする出店

いなげや練馬西大泉店 判澤高志店長
判澤高志店長
「冷蔵庫代わりになる店に注力する一方、お客さまが欲しいと思ったちょっとよいものを手頃な値段で提供できるよう努めていく」

 練馬西大泉店のオープンにより、いなげやの総店舗数は133店、練馬区内は8店舗目となった。練馬区はいなげやにとって強固なドミナントエリアの1つ。周囲には自社のいなげや保谷駅南店、ina21練馬東大泉店、いなげや練馬南大泉店(いずれも練馬区)が程よい間隔で展開されている。練馬西大泉店の出店は、保谷駅、大泉学園駅間の北部の空白エリアを埋める出店となった。

 同店は、西武池袋線「保谷駅」から北東約1.2㎞の距離にある、駐車場を63台備える単独店。周囲は農地を宅地化した戸建て住宅が多く、マンションも増えており、人口増加傾向にあるエリアだ。

 500m圏に4336世帯、1㎞圏内に1万7752世帯が住まい、世帯人員は約2.1人と住宅地だけあって都内平均の1.92人(22年1月)よりも多い。そうした中練馬西大泉店は、子育て世代をメーンターゲットに、2人暮らしのシニア世帯をサブターゲットにする。同店の売場面積は1638㎡(495坪)で同社の新店としては標準タイプの広さとなる。

 店内の出入口は2カ所、青果売場側のメーン入口から入ると、青果、精肉、鮮魚の生鮮3品が一直線に並ぶ。総菜売場側の入口からは、総菜・インストアベーカリーにデザート、その先に冷凍食品、酒類売場が続く。それぞれ購買動機の強い核売場を両端に配する一方で、その間を和日配および定番のグロサリーゴンドラがつなぐレイアウトとなっている。

 店全体の回遊性よりも、お客にとって生鮮3品、あるいはパン、総菜、スイーツが一カ所で買える高い利便性を重視したものと考えられる。

鮮度と冷凍強化の生鮮3品

 練馬西大泉店の具体的な売場づくりについてみていきたい。

 売場トップの青果売場は、

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