最新店舗「ヤオコー八王子鑓水店」に見る、“買いたくなる”商品づくりの妙

松尾 友幸 (ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
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他社からベンチマークされることも多いヤオコー(埼玉県/川野澄人社長)は、お客の購買意欲をかき立てる商品づくり・売場づくりのレベルの高さに定評がある。その技術力の高さは、2022928日にオープンした「ヤオコー八王子鑓水店」(東京都八王子市:以下、八王子鑓水店)からも窺える。本稿では、同店に導入された新商品を写真で紹介するとともに、見た目と品質を両立したヤオコーの商品づくりについて見ていく。

ヤオコー八王子鑓水店
ヤオコー八王子鑓水店

ベーカリーでスイーツを強化

 八王子鑓水店は、JR各線・京王相模原線「橋本」駅から北約2kmの多摩ニュータウン再開発地区の一角に位置する。大型商業施設「ビバモール八王子多摩美大前」のテナントとしての出店だ。同店から半径1km圏内には3040代が多く住んでおり、34人世帯のファミリー層が多いエリアとなっている。

 トレンドやニーズに合わせて新商品を次々と開発しているヤオコー。八王子鑓水店でも、総菜やベーカリーを中心に多くの新商品が投入されていた。

 インストアベーカリーでは、クリームをたっぷり使用した「店内仕込みのミルフィーユ」(298円:以下、本体価格)や、ブルーベリーやいちご、黄桃を使った「フルーツデニッシュ」(2個入り298円、3個入り398円)を新発売。若いファミリー層が好みそうなスイーツを強化した。

新鮮なフルーツを使った「フルーツデニッシュ」
新鮮なフルーツを使った「フルーツデニッシュ」

 また、「世界を旅するバーガー」と題して「スパイシーケバブバーガー」(298円)も導入する。

素材にこだわった、ボリューム感のある「スパイシーケバブバーガー」
素材にこだわった、ボリューム感のある「スパイシーケバブバーガー」

 

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記事執筆者

松尾 友幸 / ダイヤモンド・チェーンストア 記者

1992年1月、福岡県久留米市生まれ。翻訳会社勤務を経て、2019年4月、株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア入社。流通・小売の専門誌「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部に所属。主に食品スーパーや総合スーパー、ディスカウントストアなど食品小売業の記者・編集者として記事の執筆・編集に携わる。趣味は旅行で、コロナ前は国内外問わずさまざまな場所を訪れている。学生時代はイタリア・トリノに約1年間留学していた。最近は体重の増加が気になっているが、運動する気にはなかなかなれない。

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