ストア・オブ・ザ・イヤー2022上位入賞店を発表!今、見るべき店はこの店だ!
メタバース上の店やOMO型ストアも登場
PART2 7つのテーマから19店を紹介
PART2では、7つのテーマを挙げて、編集部で厳選した時代の先をいく店が登場する。テーマと登場店の一部を列挙すると、まず、出店競争が激化するなか、競争力を発揮できる新フォーマット開発が各社で進んでいる。そうしたなか直近で開業し話題を呼んでいる新業態としてカスミ(茨城県)の「BLANDE(ブランデ)」の店づくりをレポートする。
コロナ禍での競争激化で、苦境に立たされている店は少なくない。そこでテーマにあげたのが、店舗改革の注目事例だ。地方百貨店の衰退という逆境のなか大改装を実施し、黒字転換を可能にしている「松山三越」のほか、インバウンドが消滅した東京・銀座に活気を取り戻そうと、五感に訴えかける店づくりを実践している「ユニクロ銀座店」も、話題の旗艦店としてクローズアップした。
リアル店舗にとって今後の競争力の差に大きな影響を与えると言われるのが、デジタル活用だ。その先端事例として「メタバース(仮想空間)」上で展開するショッピングモールアプリ「メタパTM(Metapa)」や、昨今増加中のOMO(オンラインとオフラインの融合)型ストアもとり上げている。
コロナ禍では消費ニーズも大きく変わりつつあり、MDのアップデートも求められている。そこで消費者に浸透しつつある「サステナブル」「冷凍食品」をキーワードに、Z世代やミレニアル世代向けにプラントベースドフードを提唱するカフェ「2foods」や、家庭でレストランのような本格料理を楽しむという冷凍食品の新しい食シーンを提案する「Z’s MENU」ショップも紹介する。
そのほか、独自性や来店動機を創出できるカテゴリーとして各社開発に力を注ぐ「総菜」「スイーツ」について、専門家によるトレンド解説と、おすすめの専門店も収録した。
このように本特集では計47店を1冊に集約した。これらの店舗に共通するのは、需要開拓をめざし、果敢に新たな店づくりに挑戦している点だ。ECの拡大や店舗間競争の激化によって、リアル店舗には、これまでに以上に「訪れる理由」が求められている。それはすなわち、価値を創造できる力がいっそう必要とされているということであり、本特集がその一助となれば幸いだ。
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