低糖質だけじゃない!スーパーが学ぶべきマツキヨの健康志向PBを徹底分析

解説:鈴木 國朗(アイダスグループ代表)
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競争が激化している食品小売業界では、他社との差別化を図るうえで独自商品の開発が重要になっている。なかでも、高まる健康志向に対応した商品開発は、食品小売企業各社にとって重要なテーマだ。そんななかマツキヨココカラ&カンパニー(東京都/松本清雄社長)の中核企業であるマツモトキヨシ(千葉県/松本貴志社長)は、「美と健康」志向に対応した付加価値の高い商品を、日常使いができる利便性とともに提供している。

各分野の専門家が100品目以上を開発

 マツモトキヨシのPB「matsukiyo」は2015年、旧PBの「MKカスタマー」を刷新し、統一感のあるデザインを追求したPBとして誕生した。医薬品や化粧品、日用品、食品など1000品目以上を揃えており、同社の23年3月期における同ブランドの売上高は約749億円。マツモトキヨシの売上高全体に占める構成比は13.1%で、対前期比で0.9ポイント上昇している(23年3月期)。18年には優れたブランディング活動を評価する賞「Japan Branding Awards2018」の最高賞を受賞しており、先進的なPB開発において小売業界でも一目置かれる存在といえる。

 同ブランドには主力のmatsukiyoのほか、ヘルス&ビューティケア(HBC)に特化した「matsukiyo LAB」(マツキヨラボ)シリーズがある。matsukiyoLABは管理栄養士や薬剤師、化粧品担当のビューティスペシャリストなどの専門スタッフが開発を手掛け、消費者の美と健康をサポートする目的で立ち上げたブランドだ。医薬品や化粧品、日用品、食品などのカテゴリーで100品目以上を販売している。

マツモトキヨシ松戸小金店外観
今回調査した「マツモトキヨシ松戸小金店」(千葉県松戸市)

 マツモトキヨシはグループビジョンに「美しさと健やかさを、もっと楽しく、身近に。」、グループ理念に「未来の常識を創り出し、人々の生活を変えていく」を掲げている。matsukiyo LABはそうした同社の方針を具現化するように、

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