マツキヨはなぜ近畿大学と商品開発するのか?

松岡 由希子 (フリーランスライター)
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「商品開発はアイデア勝負」

「マツモトキヨシACT」開設記念イベントの集合写真
「マツモトキヨシACT」開設記念イベントの集合写真

 「マツモトキヨシACT」では103日、近畿大学の学生を対象に、オープン記念イベントを開催。100人以上の学生が集まり、PBのエナジードリンク「エクストロング・エナジードリンク(EXSTRONG ENERGY DRINK)」やオーガニックコスメ専門PB「アルジェラン(ARGELAN)」のスキンケア商品など、人気のPB商品を試用したり、管理栄養士の対面カウンセリングをもとに一人ひとりに最適なサプリメントを提案する「サプリメントバー(SUPPLEMENT Bar)」を体験した。マツモトキヨシHDとのPB商品開発に関心を持つ薬学部4年生の女子学生は「化粧品が大好きなので、安くて使いやすく、かわいい化粧品をつくってみたい」とプロジェクトへの参加の意欲を語っていた。

マツモトキヨシHD商品開発課課長の櫻井壱典氏
マツモトキヨシHD商品開発課課長の櫻井壱典氏

 マツモトキヨシHD商品開発課課長の櫻井壱典氏が「商品開発はアイデア勝負。そのためにはできるだけ多くの人の頭を使うことが大事」と強調するように、同社ではPB商品の開発において、より多くの人々の多様な声を積極的に活かしている。傘下の店舗スタッフが中心となって考案したカフェインゼロの菓子「チョコレート風キャロブミルク」がその代表例だ。

 近畿大学は、民間企業からの受託研究実施件数が日本の大学で最も多い。174月には、「アカデミックシアター」内に味覚糖(大阪府)との産学連携ラボ「キスラボ」を開設し、これまでに「特濃ミルク8.2(近大ハニー)」など、7商品を共同開発している。「マツモトキヨシACT」の運営に協力する近畿大学薬学部多賀淳教授は、「消費者と直接接点を持つマツモトキヨシHDは膨大な顧客データを有し、商品開発に活かしている点で、一般的なメーカー企業の商品開発とは異なる。その一連のプロセスに関与できることは学生にとっても貴重な経験になるだろう」と述べている。

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記事執筆者

松岡 由希子 / フリーランスライター

米国MBA 取得後、スタートアップの支援や経営戦略の立案などの実務経験を経て、2008年、ジャーナリストに転身。食を取り巻く技術革新や次世代ビジネスの動向をグローバルな視点で追う。

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