2021~22年の流通再編を総まとめ 主役はオーケー、H2O、カインズ、ヤオコー・・・

松尾 友幸 (ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
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カインズが東急ハンズを完全子会社化

カインズと東急ハンズ
カインズは22年3月、東急ハンズを完全子会社化した

 ホームセンター(HC)業界では、ニトリホールディングス(北海道/白井俊之社長)による島忠(埼玉県/岡野恭明社長)の買収に続き、カインズ(同/高家正行社長)による東急ハンズ(東京都/木村成一社長)の買収が大きなインパクトを与えた。22年3月31日付でカインズが東急ハンズの発行済み全株式を取得し、完全子会社化した。業績好調なカインズに対し、東急ハンズはここ数年業績が低迷していた。カインズが東急ハンズをどのように“復活”させるか──。その手腕が問われることになりそうだ。

 LIXILビバ(埼玉県/坂本晴彦社長:現ビバホーム)の買収で注目を集めたアークランドサカモト(新潟県/同)は21年9月、家電量販店最大手のヤマダホールディングス(群馬県/山田昇会長兼社長)と店舗開発における業務提携を締結。22年2月には共同開発店舗の1号店として、HCや家電量販店などを融合させた「Tecc LIFE SELECT New一宮店」(愛知県一宮市)を開業している。そのヤマダHDはアークランドサカモトのほか、21年4月に販促におけるデジタル・トランスフォーメーション(DX)でサイバーエージェント(東京都/藤田晋社長)と業務提携。22年2月にはアマゾンジャパンと共同開発した「スマートテレビ」を発表するなど、異業種との提携に積極的に取り組んでいる。

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