週刊スーパーマーケットニュース
ライフの新業態とマックスバリュ北海道の大改装!

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1週間のスーパーマーケットに関するニュースをまとめた『週刊スーパーマーケットニュース』。今週の動きをまとめると、小商圏内の顧客への魅力を訴求するため、品揃えや買物環境を強く意識した新店やリニューアル店舗が増えてきた。大型店との差別化対策で遅れをとっていた小型店が、地域密着路線でやや息を吹き返した感がでてきたと言えるだろう。(4月5日~4月11日のニュースをまとめました)

 

①ライフコーポレーション
都心型小型店として初の新業態

 売場面積251㎡の都心型小型店「Miniel(ミニエル)」の第一号店が、大阪市西区に13日オープンする。

  2階にホームセンターのコーナンが入り、「Miniel」は1階に入居。店舗名は、小型店を連想させる「Mini」と「LIFE」を組み合わせ、「Minielとした。同社は第6次中期計画で、目指す姿を「ライフらしさ宣言」で明文化し、“おいしい”、“ワクワク”、“ハッピー”を店舗で追求していくこととしたが、新業態の「Miniel」はその方針に沿って、顧客が「いま、ほしいもの」をギュッと詰め込んで、都心特化型スーパーマーケットとして「ちょうどいい」を目指すべく、店舗コンセプトとして掲げた。

・住所    大阪市西区西本町2211
・開店日   4月13
・売場面積  251
・駐車台数  72
・従業員   17人(社員4人、パートナー13人)
・営業時間  8002200

 

②マックスバリュ東海
小型業態「エクスプレス」をオープン

 マックスバリュ東海は6日、小型スーパーマーケット業態「マックスバリュエクスプレス富士今泉店」をオープンした。

 マックスバリュ、ザ・ビッグを展開する同社の小型のスーパーマーケット業態の「エクスプレス」は、これで19店舗となる。同店の出店により静岡県での出店は114店、全体では157店となった。出店敷地内には100円均一ショップをはじめ、5つのテナントが営業する。

 欲しい時に欲しい商品が速やかに購入できる売場構成や、食べきり・使い切りを意識した小容量商品の拡充のほか、会計と商品の袋詰めを一連の流れで行うカウンターレジの採用など、一層の便利な日常生活をサポートするサービスを付加した小型店を目指している。

 地域で親しまれている商品や店舗周辺で製造される「じもの」商品の導入を推進し、普段使いにちょうど良い、便利で地域に密着した店舗運営を目指す。

・住所    静岡県富士市今泉2018
・開店日   46
・店舗面積  637
・駐車台数  39
・従業員   18
・営業時間  24時間営業

 

 ③リニューアル(マックスバリュ北海道/オークワ)
顧客の声を売場に反映して再デビュー

 マックスバリュ恵庭店が11日、オークワ三雲店が13日、それぞれリニューアルオープン。利用頻度の高い顧客の声を強く意識した店づくりとなった。

  マックスバリュ恵庭店(北海道恵庭市・店舗面積2,516㎡)は19974月の開店。今回の改装では、顧客の生活スタイルに合った商品の品揃えを充実したほか、買いやすいレイアウトへの変更、老朽化した店内設備の一新などを行った。

 総菜売場の拡大、健康や美容に敏感な顧客に応える商品や手早く料理できる簡便性の高い商品を豊富に取り揃えたことなどが特徴的だが、鮮魚売場では顧客の調理時間を短縮したいという提案を採り入れ、切り身にたれをかけ電子レンジで温めるだけで簡単に煮魚ができる商品や、電子レンジ、湯せんで温めるだけですぐ食べられる焼魚など、魚の総菜も充実させた。

 一方、オークワ三雲店(三重県松阪市・直営売場面積1,917㎡)は、建物の老朽化に対処し、既存スーパーマーケットとの差異化を進めるため、プライスカット三雲店を閉店し、オークワ三雲店として再デビューする。農産コーナーや水産コーナーの品揃えは地産地消を強くアピールし、ダイソー部門も売場に導入。今回のリニューアルでは、地域顧客の便利店として利便性を高めた売場づくりを心掛けた。

 

④サミット
30年ぶりにレジ袋デザインを一新

 新しいデザインは、一つひとつの絵にメッセージ性を持たせ、ストーリーとして社会や環境の循環のなかに自社を位置づけ、表現した。また、顧客、取引先、サミットの3者が一体となる様子を図柄で表した。

 

⑤マックスバリュ中部
買物弱者支援のサポーター養成に取り組む

 16日、認知症患者と家族が楽しんで買物ができるようサポートするプログラム(認知症サポーター養成講座)を、今月下旬オープン予定の森孝東店・従業員約70人が受講する。同社は2008年以来、この講座への参加を進めており、これまで約3,500人が受講。買物弱者支援に役立っている。

*認知症サポーター養成・・・・・厚労省とNPO法人「地域ケア政策ネットワーク」が協働で推進するプログラム

 

ベルク
ネットスーパーが今夏スタート

 ネットスーパー「ベルクお届けパック」がこの夏スタートする。注文商品を最短3時間で自宅まで届けるもので、月額500円(税抜)を支払えば利用できる。パソコンやスマホでも簡単に注文することができ、また全国へ配送可能なネットギフトサービスも利用できる。一部地域へのサービスに限定される模様だが、新規会員受付期間中は月間サービス料が発生せず、利用客の反応が注目される。

 

⑦関西スーパー
創業60周年記念を通年実施

  1959年創業の同社が今年12月に60周年を迎えるに当たり、記念セールやイベントなどの特別企画をこの4月から実施する。記念セールは4月、8月、10月、来年3月に各月それぞれ2日間開催。また、「増量商品」を記念商品として発売するほか、毎週行う“木金市”では60円均一商品も販売。同時に、記念キャラクターとして「カンくん」「スーちゃん」も誕生する。

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