週刊スーパーマーケットニュース 相次ぐ値上げ、価格打ち出しが喫緊の課題に

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回転寿司チェーンの「スシロー」と「くら寿司」の一皿100円(税抜)が、10月には姿を消す。「はま寿司」と「かっぱ寿司」は100円商品を残してはいるものの、企業努力は限界にきているようだ。加工食品や調味料、酒類・飲料、菓子、乳製品など、2022年の食品値上げは2万品目を超えるという。うち約6500品目は10月に値上げ。家電製品も秋以降アップする。一方、日本の平均年収は30年間、400万円台で推移。ヨークベニマルの「厳選600品目緊急値下げの継続」は、こうした状況下ではありがたい。所得とのバランスを保てる価格の打ち出しが喫緊の課題になっている。(9月2日~8日のニュースをまとめました)

買い物のイメージ
(i-stock/Hakase_)

コープさっぽろ
進む「コープの家族葬」のプラットフォーム構築

 直営2ホール12式場を所有するコープさっぽろの「コープの家族葬」が、昨年は「家族葬のウィズハウス」を運営する、めもるホールディングスと提携。組合員が利用できる式場エリアを札幌市近郊と苫小牧、旭川に拡げた。さらに、北海道の葬儀のプラットフォーム構築を進めるため、最近、新たな進出エリアとして函館地区に21番目の式場をオープン。事業を開始した。

ヨークベニマル
「厳選600品緊急値下げ」を継続

 ヨークベニマルでは、5月31日から8月30日まで行ってきた、食料品・日用品の約600品目の値下げ販売の期間を延長する。改めて商品や価格を見直し、9月5日から12月31日まで継続して実施する。

コープみらい
子育てサポート企業認定マーク「くるみんプラス」を取得

 「次世代育成支援対策推進法」に基づき、第6期の「次世代育成支援行動計画」(2019年4月1日~2022年3月10日)に取り組んだコープみらいが、今年4月1日から新設された「不妊治療と仕事の両立支援」を評価する認定マーク「プラス」が付加された、厚生労働大臣認定の子育てサポート企業認定マーク「くるみんプラス」を取得した。

マルエツ
「板橋南町店」をオープン

 マルエツは9月8日、東京都板橋区に「板橋南町店」をオープンする。2年6カ月前に閉店した「池袋店」を新たに「板橋南町店」としてオープンした店舗で、お客の困りごとを解決する店舗として、「鮮度」「商品との出会い」「ストレスゼロ」「繋がり」の4つの価値を提供し、地域に親しまれる店づくりを行っていく。テナントはドラッグストア「どらっぐぱぱす」とクリーニング。

  • 所在地・・・・・東京都板橋区南町21-1
  • 売場面積・・・399坪
  • 年商目標・・・21.2億円
  • 営業時間・・・9時~23時
  • 駐車台数・・・226台(共用)
  • 従業員数・・・86名(8時間換算)

 また、マルエツでは、7月18日から23日の間、「土用の丑の日」に向けて販売した「ウナギ蒲焼」をはじめとするウナギ製品1点当たりについて10円相当額を拠出し、8月31日、「鹿児島県ウナギ資源増殖対策協議会」へ約207万円を寄付した。2014年からの累計寄付額は約1911万円。

JA全農
ファミリーマートで2つの企画

 JA全農はファミリーマートと連携し、8月30日から10月8日まで「秋のフルーツ産地直送」企画を展開し、国産果物6商品の予約注文を店舗で受け付ける。また、9月6日から10月14日まで「厳選ご当地米」企画を実施し、精米など計18商品を予約注文できるようにする。「厳選ご当地米」企画では、全国各地の厳選した新米10銘柄に加え、おかずや惣菜とセットになった商品や、東北6県の銘柄食べ比べセット、便利なパックごはんなどを用意した。

ライフコーポレーション
「豊洲店」をオープン

 ライフコーポレーションは、首都圏130店舗目となる「豊洲店」を9月10日にオープンする。ファミリー層の割合が高いことから、精肉などのジャンボパックや冷凍食品、簡単・便利に調理ができるミールキットなどを豊富に品揃えする。また、健康ニーズに応え、“オーガニック・ローカル・ヘルシー・サステナビリティ”のコンセプトに沿ったプライベートブランド“BIO-RAL”や、老舗や専門店のなどの品質にこだわった商品を取り扱っていく。

  • 所在地・・・・・東京都江東区豊洲4-11-6
  • 売場面積・・・658坪
  • 売上目標・・・31億円
  • 営業時間・・・9時30分~24時
  • 駐車台数・・・72台
  • 従業員数・・・社員22名、パートナー80名

 また、9月7日には、大阪市浪速区の「セントラルスクエアなんば店」別館内に大型の「ビオラルコーナー」を導入した。現在、近畿圏の「ビオラル」は2店舗で、ライフの各店舗にも積極的にコーナーの導入を進めている。今回は約2,400種類の商品を取り揃えた大型の「ビオラルコーナー」で、関西有数の繁華街・大阪南部の玄関口「難波」でナチュラルライフスタイルを提案していく。

ダイエー
経済産業省が「DX認定事業者」に選定

 ダイエーは9月1日、経済産業省が定めるDX認定制度に基づく「DX認定事業者」に選定された。DXに関する方針、取り組み、ホームページなどを通じた公表内容などが認められた。

丸久
JCRが最高ランクの格付を付与

 丸久は8月31日、日本格付研究所(JCR)からグリーンファイナンス・フレームワークの格付を取得。「グリーン性評価(資金使途)」と「管理・運営・透明性評価」で最高ランクの格付が付与されたもので、同社のプロジェクト選定プロセス・内部統治体制などが効果的に機能していることが認められた。グリーンファイナンスで調達された資金は、環境改善のためのプロジェクトに活用していく。

マックスバリュ西日本
半期で『かがわ「旬のイチオシ!」農産物フェア』を5回開催

 マックスバリュ西日本は9月10日と11日の2日間、「マルナカパワーシティレインボー店」と「マルナカ仏生山店」の2店舗(高松市)で、『かがわ「旬のイチオシ!」農産物フェア』を開催する。今年で4回目となる取り組みで、今年度は9月から来年2月までの半期で5回の開催を予定。初回となる今回は、「さぬき讃サンはなやか(花野果)大使」や香川県産野菜イメージキャラクター「ベジさん」が、旬のイチオシ商品をPRする。

「エクスプレス北条店」をリニューアル

 また、9月10日には、兵庫県姫路市の「マックスバリュエクスプレス北条店」をリニューアルオープンする。「お忙しい時間でもさらに便利で快適にお買物ができるお店」をめざしたというリニューアルでは、即食需要に対応した商品の品揃えを拡大し、セミセルフレジも導入。ショートタイムショッピングを可能にする店づくりを行った。また、24時間営業を再開して“まちの冷蔵庫”としての役割も果たしていく。

  • 所在地・・・・・兵庫県姫路市三左衛門堀東の町121
  • 売場面積・・・290坪
  • 駐車台数・・・117台

記事執筆者

ダイヤモンド・チェーンストア編集部 / 株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア

ダイヤモンド・チェーンストア編集部は、業界をリードする提案型編集方針を掲げ、小売業の未来を読者と共に創造します。私たちは単なるニュース伝達に留まらず、革新的なビジネスモデルやトレンドを積極的に取り上げ、業界全体に先駆けて解説することを使命としています。毎号、経営のトップランナーへの深掘りインタビューを通じて、その思考や戦略を読者に紹介します。新しくオープンする店舗やリニューアルされた店舗の最新情報を、速報性と詳細な分析で提供し、読者が他では得られない洞察を手に入れられるよう努めています。私たちの鋭い市場分析と、現場の細部にわたる観察を通じて、注目すべき店舗運営の秘訣を明らかにします。

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