既存店平均月商が3年で270万円アップの脅威!ケンタッキーフライドチキン絶好調の秘訣

小内三奈
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21年度からの中期経営計画発表

 決算説明会では、21年度を初年度とする3カ年中期経営計画も発表された。新しい中期経営計画の基本方針は、「『おいしさ、しあわせ創造』の企業理念のもと、環境変化に柔軟かつ迅速に対応しながら、KFC事業を中核とした総合フードサービスグループとして、より一層の成長を目指す」としている。コロナによってますます注目が集まる「食の安全・安心」「楽しく、豊かで、幸せな生活の提供」に着目した前・中期経営計画のミッションステートメントも引き続き継承していく。

 計画の骨子は、「KFCをエブリデイブランドへ」「もっと近くに、より快適に」「『安全・安心なおいしさ』の追求」の3点だ。最大のテーマとして「1店舗あたりの売上伸張✕店舗数の増加によるチェーン売上高のさらなる成長」を掲げる。

 その初年度となる21年度の数値目標は、チェーン売上高を対前期比5.6%増の1,521億円、既存店平均月商を1110万円から21万円増の1131万円、店舗数は23店舗純増を目指す。また、お客がより快適に過ごすための店舗改装について、220店舗でフルバージョンの店舗改装、注文から受け取りまでの動線を改善するカウンター周りの改装を65店舗で実施する計画だ。デリバリー実施店舗も、現在の376店舗から455店舗まで拡大させる。

 具体的な施策として、定番商品であるオリジナルチキンの磨きこみ、ランチメニューの充実など、魅力的な商品・プロモーションの展開をはかる他、KFCアプリ、ネットオーダー等デジタルメディアの機能を強化する。また、持ち帰り専門小型店舗、初期投資を抑えたドライブスルー店舗の進化等、生活様式の変化に対応した柔軟な店舗開発、注文と受け渡しを分けたスプリットカウンター、ナンバーディスプレイ、セルフレジ等の導入を積極的に進める。

 フードサービスの基本となるトレーサビリティの徹底(100%国内産)、衛生管理等もこれまで以上に徹底し、「安全・安心なおいしさ」を追求していく。

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