富士フイルムHDの古森CEO退任、後任は後藤氏 ヘルスケアで成長へ

ロイター
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富士フイルムホールディングス古森重隆会長兼最高経営責任者と同社のロゴ
富士フイルムホールディングスは31日、古森重隆会長兼最高経営責任者(CEO、81、写真)が退任し、後藤禎一取締役(62)が社長兼CEOに就任する人事を発表した。都内で2018年1月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 31日 ロイター] – 富士フイルムホールディングスは31日、古森重隆会長兼最高経営責任者(CEO、81)が退任し、後藤禎一取締役(62)が社長兼CEOに就任する人事を発表した。6月下旬の定時株主総会を経て、古森氏は最高顧問に就く。

会見した後藤次期社長は、「現在の富士フイルムは、次の成長を実現するための新しいフェーズに入った」と説明。ヘルスケア分野でのさらなる成長を目標に掲げ、「2020年代半ばに売上高1兆円を達成させる」と強調した。

同社はこの日、日立製作所の画像診断機器事業の買収を完了した。後藤次期社長は今後のM&A(合併・買収)戦略に関して、「良いタイミングで良いシナジーが生まれるものは、ぜひ買える時がきたら買っていきたい」と述べた。

同席した古森氏は後藤次期社長について、「戦略的に事業を成長させてきた優れた手腕が今後富士フイルムグループ全体の経営に生かせると確信している」と語った。

後藤次期社長は、1983年に富士写真フイルムに入社。シンガポールや中国など海外での勤務を経て、2013年から富士フイルムのメディカルシステム事業部長を続けている。18年には、ホールディングスの取締役となった。

最高顧問となる古森氏は、2000年6月に社長に就任。デジタルカメラや携帯カメラの普及で写真フィルム市場が衰退する中、医療関連に経営の舵を切った。

助野健児社長兼最高執行責任者(COO、66)は代表権のある会長兼取締役会議長となる。

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