2016年度末までに300店舗・1000億円体制へ=ビッグ・エー三浦 弘社長

聞き手:下田健司
構成:田中 浩介
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──小型店の品揃えやオペレーションは標準店と変わりますか。

三浦 昨年12月にオープンしたビッグ・エー葛飾東立石店では、SKU数を500近く減らしました。品揃えできるSKU数が標準店に比べて少ないので、PI値(レジ通過客1000人当たりの購買指数)をこれまで以上に意識して品揃えを考えていきたいと思っています。現在は最適な品揃えを追求するための実験店の位置づけです。

ビッグ・エー

 前述通り、今後、出店スピードを加速していきます。それに対応するため、1人の社員が最大3店舗までの店長を兼務する方法を導入してきています。さらに店舗数が増えていけば、5店舗に1人の店長を割り当てる考えですが、いずれはパートナーさんが店長を務めるかたちにしていく方針です。

 まずは首都圏で消費者の生活の豊かさに貢献したいと考えています。それによって、HDSとしての認知度を高めることにつなげていきたい。

──11年5月にダイエーはビッグ・エー関西(大阪府/白石圭二社長)を設立しています。関西エリアは引き続きビッグ・エー関西が出店を進めるのでしょうか。

三浦 当社とビッグ・エー関西は人材の交流などありませんでしたが、今後は商品供給やオペレーションの面で当社の関与を高めていく考えです。20年度・1000店舗体制を達成するためには、ビッグ・エー関西と商流の統合も検討しなくてはいけないと考えています。

──もうひとつ。イオン(千葉県/岡田元也社長)グループ内ではディスカウントストアについて、協業や出店調整などをしていくのでしょうか。

三浦 いろいろと話は進めています。イオングループの「ザ・ビッグ」で扱う商品と、当社のストアブランドを相互に提供することなどを検討しています。また、「アコレ」を展開するイオンリテール(千葉県/梅本和典社長)とも頻繁に交流する機会を設けています。

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