オイシックスが大戸屋と提携、冷凍総菜やミールキットなど開発

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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オイシックス・ラ・大地は8月14日、定食屋チェーン「大戸屋ごはん処」を展開する大戸屋ホールディングス(HD)と業務提携したと発表した。

 食品宅配のオイシックス・ラ・大地は8月14日、定食屋チェーン「大戸屋ごはん処」を展開する大戸屋ホールディングス(HD)と業務提携したと発表した。大戸屋HDが持つ定食のレシピや調理ノウハウなどを生かして、冷凍総菜・弁当、ミールキットなどを開発し、オイシックスのEC(インターネット通販)サイトや大戸屋の店頭で販売する。

 両社は「おうち大戸屋サブスクリプション事業」(仮称)として、中長期的に流通額ベースで30億円程度の事業規模を目指す。オイシックスの有機野菜などを食材として使い、大戸屋の調味料やレシピを利用した「大戸屋監修」のミールキットを開発し、9月をめどに試験販売を始める。

 一方、オイシックスの有機野菜などを使ったメニューを共同開発して、大戸屋の店舗で提供する。

 オイシックスは、「Oisix」「大地を守る会」「らでぃっしゅぼーや」の3ブランド合計で、全国約36万人の会員に食品を定期宅配している。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う巣ごもり需要の拡大で、オイシックスの2020年4〜6月期決算は、売上高が前年同期比42.2%増の231億円、営業利益が約3.8倍の20億円と大幅な増収増益となった。

 一方、大戸屋HDの20年4〜6月期決算は、売上高が前年同期比48.1%減の31億円、営業損益は14億円の赤字(前年同期は1億円の赤字)だった。新型コロナの影響による臨時休業や営業時間短縮で、業績が一段と悪化した。同社、筆頭株主であるコロワイドから敵対的なTOB(株式公開買い付け)を仕掛けられている。

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