食品ロスを生まないサプライチェーン構築へ!急拡大続く食材宅配EC「Oisix」の次なる成長戦略!

ダイヤモンド・チェーンストア編集部
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ネットスーパー新時代

食品のサブスクリプションサービス「Oisix(オイシックス)」を運営するオイシックス・ラ・大地(東京都/髙島宏平社長)は新型コロナウイルス(コロナ)感染拡大下でこれまでのメーンだった若い子育て世代以外にも利用者を広げている。そして現在は「サステナブルリテール」を掲げ、事業を通じて社会課題を解決できる存在になることで、長期にわたって支持されるサービスをめざしている。

主な利用目的はオイシックスの独自商品

 オイシックス・ラ・大地(以下、オイシックス)の髙島宏平社長は、2021年3月期の決算説明会で「20年は食品EC元年になった」と語った。「EC で日常の食品を買うのは当たり前──」。そういう時代になりつつあるということだ。

 同社では、主に30~40代向けに安全・安心な食品やミールキットなどを販売する「Oisix(オイシックス)」、食を通じて健康を実現したい50歳後半以降の人向けの「大地を守る会」、料理意欲が高い40~50代向けの「らでぃっしゅぼーや」の大きく3つの定期食品宅配サービスを展開している。コロナ禍での宅配ニーズの高まりを受けていずれも利用を大きく伸ばしている。の大きく3つの定期食品宅配サービスを展開している。コロナ禍での宅配ニーズの高まりを受けていずれも利用を大きく伸ばしている。

オイシックスの商品を受け取る様子
オイシックスは地球と人の双方とってよい食を提供する「サステナブルリテール(持続可能型小売業)」となることを成長戦略に掲げている

 なかでも主力の「オイシックス」の21年3月期売上高は、対前年同期比39%増の498億円、セグメント利益は同87%増の89億円だった。その勢いはとどまることがなく、22年3月期第2四半期売上高は同24%増の285億円とさらに伸長し、会員数も同27%増の約35万人となった。利用頻度と注文単価は、コロナ感染拡大直後と比べれば若干落ちているものの、19年度比で注文単価は6057円(同217円増)、利用頻度は2.07回(0.25回増)と伸長している。

Oisix EC事業部副本部長の濵崎真一氏
Oisix EC事業部副本部長の濵崎真一氏

 Oisix EC事業部副本部長の濵崎真一氏は「これまで『オイシックス』の利用者層は、30代~40代の子育て世代が多かった。しかしコロナ以降は内食シーンが増えたことで、男性がミールキットを使って調理するなど、従来あまり利用のなかった層も増えている」と説明する。

 「オイシックス」でもとくに人気の高い商品が、ミールキットシリーズ「Kit Oisix」だ。21年12月には累計1億食を突破。コロナ禍で在宅ワークが増えていることで、夕食だけでなく、ランチや朝食にまで利用シーンは広がっている。

 コロナ禍でオイシックスを取り巻く環境は大きく変化した。食品スーパー(SM)やコンビニエンスストア(CVS)などの食品小売業も宅配サービスに本腰を入れ始めており、今後、食品ECの競争がいっそう激しくなるのは必至だ。

 これに対し、濵崎氏は「オイシックスとネットスーパーのサービスは、基本的な利用目的が大きく異なる」と、その違いを強調する。コロナ禍で増加したネットスーパーの利用者の多くは、非接触やまとめ買いニーズを理由にサービスを使っている。一方のオイシックスは、定期購入のサブスクリプション(以下、サブスク)ビジネスであるほか、他社にはない独自商品を求めて使っている利用者が中心だという。

生産者とも連携、食品ロス率は0.2%

 絶好調のオイシックスだが、今後はいかに成長を遂げようとしているのか。

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