魂はマネできない

2010/02/27 00:00
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 マネされることを極端に嫌い、売場の写真撮影や視察者に神経を尖らせている小売業者は少なくない。しかしその一方で、探訪者に対しておおらかな企業もあり、「視察者=お客様」の立場を崩さずに歓迎している。

 こうした企業は、「店舗視察では、強さの限定的な部分しか見えない」という自信があるのだろう。

 

 ヨークベニマル(福島県/大高善興社長)やヤオコー(埼玉県/川野清己社長)の店舗では、勝手に写真やメモととっていると注意を受ける。しかし、それはマネされることを恐れるというよりは、買物客に迷惑がかかるのを回避するためだ。

 だから許可を取れば、写真もメモもいくらでもとらせてくれる。

 

 写真やメモを自社に持ち帰ったくらいでは、マネなどほとんどできないと分かっているからだろう。

 什器や照明、品ぞろえ、見せ方などの表層部分は案外簡単にマネできるかもしれない。

 しかし、それらを運営・維持している従業員の人力、技術力、精神力、さらには総菜やプライベートブランドの味をコピーすることは、企業風土を作りかえるのと同じくらい難しい。

 そして、2社の本当の強さは店舗の裏側にある。

 だから、同業他社からどんな視察攻勢を受けても、そのことでは2社の優位性は揺るがない。

 

 「日本の小売業はモノマネが多すぎる。しかし、モノマネは長続きしないし、身に付かない。われわれの店には魂が入っている。魂はマネできない」と超大型ホームセンターのオンリーワン企業ジョイフル本田(茨城県)の本田昌也会長が言っていたのを思い出す。

 

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