西鉄ストア代表取締役社長 玉木 浩
高コスト体質を改善し、経営基盤を強固にする!

2016/09/15 17:00
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 売場面積200~300坪タイプが「レガネットマルシェ」です。本来は400坪の「レガネット」を増やしたいところですが、適地が少なくなっているため、やや小ぶりのSMとして開発しました。このサイズの店舗には従来、プロセスセンター(PC)から生鮮食品を届けていました。そのため、生鮮食品の売場には従業員を配置していませんでしたが、「レガネットマルシェ」には従業員を配置して鮮度管理を強化し、商品を提供するようにしています。

 

味、品質、製法などにこだわった高質な商品を随所で取り入れている味、品質、製法などにこだわった高質な商品を随所で取り入れている。「こだわりの逸品」という専用POPを添え、特徴や食べ方を説明している
「レガネット」は、安全・安心や品質を重視した生鮮食品を強化する「レガネット」は、安全・安心や品質を重視した生鮮食品を強化する
都市部では小型SM「レガネットキュート」を出店都市部では小型SM「レガネットキュート」を出店。キャッチフレーズは「大きなコンビニ、小さなスーパー」

 そして、新しいタイプのSMとして出店しているのが「レガネットキュート」で、現在5店舗あります。売場面積100坪の都市型小型店舗で、キャッチフレーズは「大きなコンビニ、小さなスーパー」です。生鮮食品は使い切りの少量パックを充実させ、半調理品、総菜を強化しています。とくに総菜の揚げ物は店内加工し、出来立ての商品を提供しているのが特徴です。

 

──今後の出店はどのように計画していますか。

 

玉木 第13次中計では、3店舗を新規出店し、建て替え3店を含め14店舗を改装しました。今年度からスタートした第14次中計では、3年間で新店を6店舗出店する計画です。今年すでに、6月に「レガネットマルシェ三苫」(福岡県福岡市)、7月に「レガネットキュートリバーウォーク店」(同北九州市)、8月に「レガネットマルシェ岡垣」(同遠賀郡岡垣町)の3店舗をオープンしました。既存店の改装も第13次中計から引き続き積極的に行っていく予定です。

3年後をメドに加工センターを稼働へ

「レガネットキュート」総菜やわらかイカの天ぷら「レガネットキュート」では総菜のうち揚げ物を店内のキッチンで加工し、出来立てを提供する。写真は「やわらかイカの天ぷら」地元の女子大学の栄養学科とのコラボレーションで生まれた弁当即食商品の総菜にも力を入れており、独自商品を積極的に開発。写真は、地元の女子大学の栄養学科とのコラボレーションで生まれた弁当イートインコーナー小型店ながら、入口近くに「イートインコーナー」を設けている。店内で買い求めた総菜、飲料を持ち込み、飲食する来店客の姿が見られた

──商品面で力を入れているのはどんなことですか。

 

玉木 即食商品、とくに総菜の強化です。小型SM「レガネットキュート」では、総菜のうち揚げ物を店内加工することでコンビニエンスストア(CVS)との差別化を図っています。また、サンドイッチやこれまで弱かった洋総菜にもチャレンジし、品揃えの幅を広げています。

 

 「地域密着」をキーワードとした商品開発にも取り組んでいます。たとえば、地元の女子大学の栄養学科とコラボレーションした弁当があります。昨年、販売した「愛情たっぷり弁当」はお客さまから好評をいただき、SM向けの展示会で特別賞を受賞した商品です。

 

 また、西鉄グループならではの強みを生かした商品もあります。福岡県でグレードの高いホテルとして知られている西鉄グランドホテルのシェフが監修したソースを販売しています。また、福岡県が発祥のイチゴのブランドである「あまおう」を使って、「あまおうプレミアムスパークリングワイン」を西日本鉄道と共同開発しました。このほか、福岡県太宰府市の名産である梅を使用した「太宰府梅サイダー」も販売しています。

 

──総菜の強化に合わせてPCの活用は考えていますか。

 

玉木 総菜と肉を加工するPCの新設を検討しています。取引先様の協力を得て一部PC機能を有していますが、各地に点在しているため、これを1カ所に集約する考えです。現在、準備を進めており、3年後をメドに稼働させる計画です。

 

 競争が激化していますから、PCを活用することによって、SPA(製造小売業)化を進め、味の独自化を図り商品力を強化したいと考えています。とくに総菜については、自社でつくることで地域ニーズに応え、また当社ならではの味を追求できます。人手不足に対応するためにも、店舗運営を効率化できるPCは力を発揮します。

 

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