商社6社が減益=資源高一服―9月中間決算

時事通信社
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三菱商事のロゴマーク
三菱商事のロゴマーク=9日、東京・丸の内(時事通信社)

 総合商社7社の2023年9月連結中間決算(国際会計基準)が6日、出そろった。石炭など資源の価格高騰で最高益が相次いだ前年同期から一転、市況が一服し、6社が減益だった。一方、円安により海外の収益が円換算で膨らむことから、6社が24年3月期の通期純利益予想を上方修正。自動車など非資源分野事業の強化も利益を押し上げる。

 三菱商事の中間純利益は、原料炭の価格下落を主因に前年同期比35.3%減の4660億円。通期は円安効果に加え、液化天然ガス(LNG)事業などの好調で、従来予想を300億円引き上げ9500億円とした。三井物産も中間純利益は15.4%の減益。通期は自動車分野などが底堅く、9400億円と600億円上方修正した。

 伊藤忠商事の中間純利益は14.5%減、通期予想は23年3月期とほぼ同水準の8000億円に引き上げた。建機やコンビニが好調に推移している。住友商事と丸紅も中間は減益ながら、通期予想を上方修正。豊田通商は自動車の好調で唯一中間増益を達成し、通期も増益の見通しだ。     

◇総合商社の23年9月中間連結純利益

三菱商事   4,660(▲35.3)
三井物産   4,562(▲15.4)
伊藤忠商事  4,128(▲14.5)
住友商事   2,848(▲18.7)
丸紅     2,513(▲20.1)
豊田通商   1,777( 17.5)
双日      479(▲39.2)

(注)国際会計基準。単位億円。カッコ内は前年同期比増減率%、▲はマイナス

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