ウォルマート、自動倉庫システムの米アラート・イノベーションを買収

ダイヤモンド・リテイルメディア デジタル推進室
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ウォルマートが買収した米アラート社の自律走行ロボット
アラート社は自律走行ロボットを活用した自動倉庫システムを開発している

 米ウォルマートは10月6日、自動倉庫システムの米アラート・イノベーション(Alert Innovation、マサチューセッツ州)を買収することで合意したと発表した。ネット通販(EC)の受注処理・出荷作業の省人化、高速化を進める。

 買収金額などの条件は未公表。アラート社は自律走行ロボット「アルファボット(Alphabot)」を活用した自動倉庫システムを開発しており、ウォルマートとは2016年からEC専用の小型物流拠点「マーケット・フルフィルメント・センター(MFC)」向けの自動倉庫システム開発で協力してきた。

 19年後半からはニューハンプシャー州セーラムにあるウォルマートのスーパーセンターに併設されたMFCで、自動倉庫システムの試験運用を続けてきた。アルファボットが倉庫内の棚から商品を回収し、従業員の手元まで運んでくる。商品保管用の棚はレールと一体化しており、アルファボットはレール上を水平方向にも垂直方向にも移動できる。レールのない場所ではタイヤで自律走行する。

 アルファボットが運んできた商品は、従業員が商品受け渡し用のコンテナ(荷箱)や買い物袋に詰める。生鮮食品は、従業員が店内の売場からピッキングする。セーラムのMFCでは、注文を受けてから1時間以内に店頭または駐車場で商品を引き渡すか、宅配用に出荷することが可能だ。

 ウォルマートは21年1月、MFCを数十店舗に併設すると発表。アラート社のほか、デマティック(Dematic)、ファブリック(Fabric)などが開発する自動倉庫システムを試験導入し、最も効率の高い仕組みを検証するとしていた。

 ウォルマートのイノベーション&オートメーション担当シニア・バイスプレジデントのデビッド・グギナ氏は、「アラート社と開発している自動倉庫システムにさらに投資することで、米国の全4700店舗をEC拠点として活用することが可能になる」と述べており、今後は、アラート社のシステムを中心に店舗併設型MFCの設置を拡大していくものと見られる。

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