食用油の店頭価格は最大で1.5倍、食品中心に価格高騰 インテージ調べ

ダイヤモンド・リテイルメディア デジタル推進室
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 市場調査会社のインテージは6月27日、全国約6000店舗から収集している小売店販売データをもとに、店頭販売価格の値上がり状況を調査した結果を発表した。それによると、食品を中心に店頭販売価格の高騰が広がる実態が明らかになった。

 メーカーによる値上げの発表が相次ぐなか、5月に入って店頭価格にも広く影響が出てきた。値上げの動きが本格化する前の2020年の平均価格と比較すると、キャノーラ油は50%増、サラダ油が28%増、食用油を材料とするマヨネーズも20%増と大幅な上昇となっている。

 そのほか、醤油が11%増、砂糖が10%増、ケチャップが5%増となっており、日々の食卓に欠かせない調味料の値上がりは、消費者の生活を直撃しそうだ。

 輸入小麦の値上がりなどで、小麦粉(9%増)や食パン(7%増)、スパゲッティ(8%増)の店頭販売価格も上昇している。嗜好品ではレギュラーコーヒー(16%増)やスナック菓子(6%増)の値段が上がった。

 日用雑貨ではシャンプーやリンス、歯磨き粉などの店頭価格が上昇しているものの、コロナ禍によって自宅で過ごす時間を充実させたり、セルフケアへの需要が高まったりしたことから、「高価格帯のものが売れていることが主な要因」とインテージでは分析している。

 日用雑貨は4月にメーカーの値上げ表明が相次いでおり、今後、店頭価格上昇の動きがさらに広がることが予想される。

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