英セインズベリー、アマゾンのレジなし決済システム導入、米国外で初めて

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英セインズベリーが導入したアマゾンのレジなし決済システム
アプリに表示したQRコードを読み取らせて入退店するだけで、代金が自動決済される

 英大手スーパーのセインズベリーは、米アマゾンのレジなし決済システム「ジャスト・ウォーク・アウト(JWO)」を導入したコンビニエンスストアをロンドン中心部ホルボーンにオープンした。

 JWOはアマゾンが自社のレジなしコンビニ「アマゾン・ゴー」などで導入しているシステムで、2020年3月から他社への外販を始めた。米国外の店舗でJWOテクノロジーを実装したのは、セインズベリーの店舗が初めて。

 セインズベリーは、ホルボーンの既存コンビニ店舗を改装、JWOを導入した「スマートショップ ピック&ゴー」としてオープンした。従業員を対象にテスト営業を行った後、11月29日から一般客向けの営業を始めた。

 利用者はセインズベリーの公式アプリ「スマートショップ」をスマートフォンにダウンロードし、アプリに表示したQRコードを入退店ゲートに読み取らせて入店する。陳列棚の商品を手に取って、QRコードをゲートに読み取らせて店を出ると、アプリに登録したクレジットカードまたはデビットカードで自動決済される。電子レシートはメールで届く。自社アプリとJWOを連携させたのも、セインズベリーが初めてだ。

 スマートショップはセルフスキャンとキャッシュレス決済の機能を持ったアプリで、セインズベリーの約1400店舗で利用できる。スマホのカメラで商品バーコードを自分で読み取り、レジの画面に表示されたQRコードを読み取るとカードで自動決済される。

 スマホアプリの代わりに店頭に置かれているセルフスキャン専用端末を使うこともできる。専用端末にセインズベリーの会員カード「ネクターカード」を読み取らせた後、商品のバーコードを読み取っていけば、スマホアプリと同様にキャッシュレス決済できる。

 セインズベリーによれば、新型コロナの影響による非接触ニーズの高まりもあって、スマートショップを使ったキャッシュレス決済の金額は前年比173%増と大きく伸びているという。

記事執筆者

ダイヤモンド・リテイルメディア デジタル推進室 / 株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア

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