「ロピア千城台店」を解説! 売場から感じた「慎重さ」とは
快進撃の原動力? 「ロピア語録」とは
ロピアの全店舗を訪ねたことがある筆者が最近の楽しみにしているのが、店舗の天井から吊り下げられている「ロピア語録」だ。この「語録」を読んでいると、ロピアの経営理念、現場理念が伝わってくる。当然、お客の目にも入るので、お客にもロピアがどのような会社なのかというイメージを強烈に印象づけることができるだろう。
数ある「語録」のなかで、筆者がとくに好きなのが「売場は生物だ」という言葉である。店舗を調査する際、筆者は最低でも3~4時間をかけて売場を拝見するようにしている。感覚的な話になるが、“生きている売場”からは「買ってください」「いい売場でしょう」というメッセージが伝わってくる。
売場はまさに「生物」であり、働く従業員がどれだけエネルギーを注いだかで、売場は大きく変わる。「売場は生き物だ」という言葉は、現場主義の発想であり、「売場は現場スタッフがつくっていくものだ」という強い意志を感じる。「語録」はこうした考えを具現化させるためのツールでもあると筆者は考える。
ロピアのような急成長企業は店舗展開のスピードが早く、教育が追いつかずに企業理念がかすんでしまうという事態に陥りやすい。各店舗に大量に吊るされた「語録」は、“戒め”という意味でも機能しているのではないだろうか。こうした現場レベルでの企業理念の共有化が、ロピアの快進撃の原動力となっているのかもしれない。
(店舗概要)
住所 千葉県千葉市若葉区千城台北 3丁目21-1
開店日 2020年7月6日
売場面積 約490坪(歩測)
営業時間 10:00~20:00
アクセス 千葉都市モノレール2号線「千城台」駅より直結