実は製品回収歴27年!AOKIが初めてスーツからリサイクルシューズを開発した理由
再生品がシューズになった理由
ではなぜ、スーツでなく、シューズだったのか。同社産学共同商品開発室の笹川哲氏が補足する。「スーツも選択肢にはあった。ただ、その中でも一番、製品化の可能性が高かったのがシューズだった」
シューズだと実現化しやすいというのは、リサイクル品ならではの課題が関係する。製品は回収後、ときほぐし、バラバラにして、再度素材に加工し直す。その際にどうしても繊維自体が短くなってしまうため、スーツの生地に用いられるような細い糸の作製は、非常にハードルが高くなってしまう。着心地などを考慮すると、AOKIとしても妥協はできず、まずはより適しているシューズからスタートしたわけだ。