テスコとカルフールが共同調達の提携を解消、今年末で

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テスコ外観
ヨーロッパの大手小売業同士が手を組む戦略提携は大きな注目を集めたが、4年で終止符が打たれることになった。gettyimages/ilbusca

 英テスコと仏カルフールは、商品の共同調達を軸とした提携関係を解消する。ヨーロッパの大手小売業同士が手を組む戦略提携は大きな注目を集めたが、4年で終止符が打たれることになった。

 両社が6月7日発表した。テスコとカルフールは2018年に提携し、食品およびその他の商品カテゴリーで共同調達を行ってきたが、2021年末で提携を終える。

 両社が提携した背景にはドイツ発のハードディスカウンター(小型の食品ディスカウントストア)、アルディとリドルの2社がヨーロッパ各国で急速にシェアを伸ばしていることがあった。

 アルディ、リドルへの対抗措置としてフランス小売業大手のオーシャンとカジノ、中堅のシーヴァ、ドイツの会員制卸大手メトロも18年に共同調達グループ「オリゾン(Horizon)」を設立したが、大きな成果を上げられないまま関係を解消している。

 なお、カルフールはフランス小売業のシステムUとの提携関係を維持しているほか、今年5月にはノルウェーやスウェーデンなど4カ国で事業展開する北欧生協(Nordic Coop)にプライベートブランド商品を供給することで合意した。

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