米12月CPI前年比7.0%上昇、約39年ぶりの高い伸び 利上げ圧力高まる

ロイター
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米のマーケットで買い物をする人
米労働省が12日に発表した2021年12月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前年同月比7.0%上昇と、11月の6.8%上昇から加速し、1982年6月以来39年6カ月ぶりの高い伸びを記録した。2020年4月撮影(2022年 ロイター/Lawrence Bryant)

[ワシントン 12日 ロイター] – 米労働省が12日に発表した2021年12月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前年同月比7.0%上昇と、11月の6.8%上昇から加速し、1982年6月以来39年6カ月ぶりの高い伸びを記録した。連邦準備理事会(FRB)がインフレ抑制に向け3月にも利上げに着手するとの観測が一段と高まる可能性がある。

前月比では0.5%上昇。11月は0.8%上昇していた。ロイターがまとめたエコノミスト予想は前年同月比7.0%、前月比0.4%の上昇だった。

変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数は前年同月比5.5%上昇。11月の4.9%上昇から加速し、1991年2月以来の大幅な伸びとなった。

前月比では0.6%上昇。11月は0.5%上昇していた。ロイターがまとめたエコノミスト予想は、前年同月比が5.4%、前月比が0.5%の上昇だった。

食品は前月比0.5%上昇。上昇率は過去数カ月と比べ鈍化した。ガソリンは0.5%低下。10月と11月は共に6.1%上昇していた。

帰属家賃は3カ月連続で0.4%上昇。中古自動車・トラックは3.5%上昇。10月と11月は共に2.5%上昇していた。

新車は1.0%上昇。世界的な半導体不足で自動車生産が制約を受ける中、9カ月連続で上昇した。

家具類は1.1%、衣料品は1.7%、それぞれ上昇。医療保健費は0.3%上昇した。

コア指数は家賃などの一部サービス価格のほか、自動車などの一部のモノの価格の上昇が押し上げ要因になっているが、今年2月にピークを付けるとの見方が出ている。

JPモルガン・ファンズ(ニューヨーク)のチーフ・グローバル・ストラテジスト、デビッド・ケリー氏は「エネルギー価格の低下に加え、食品や自動車の価格上昇の鈍化を受け、インフレは今年第1・四半期にピークを付け、上昇ペースはその後は鈍化する」と予想。一方、インディペンデント・アドバイザー・アライアンスの最高投資責任者(CIO)、クリス・ザッカレッリ氏は「FRBは3月の利上げ着手を余儀なくされる。民主・共和両党からの圧力次第だが、今年は少なくとも4回、来年はそれ以上の回数の利上げを迫られる」との見方を示した。

米国のインフレ率はFRBが目標とする2%を大幅に超えており、パウエルFRB議長は11日に上院銀行委員会で開かれた議長再任指名に関する公聴会で、高インフレが「定着」しないよう手段を尽くす姿勢を表明。短期金融市場では、約85%の確率でFRBが3月までに利上げに踏み切るとの見方のほか、今年は少なくとも3回の25ベーシスポイント(bp)の利上げが実施されるとの見方が織り込まれている。

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