「海のエコラベル」を知ってますか?イオンリテールが MSC認証取得商品を増やす理由

2020/01/24 05:40
ダイヤモンド・チェーンストア編集部 齋藤綾奈

イオンリテール(千葉県/井出武美社長)は1月21日、持続可能な漁業で獲られた水産物であることを示す国際認証「MSC」を取得した岡山県産の生カキを発売した。これにより、同社のMSC認証取得商品は、25魚種43品目となった。MSC認証は「海のエコラベル」とも呼ばれる国際認証で、世界的に注目が集まっている。東京オリンピック・パラリンピック開催に伴い、同社は消費者に対し、MSC認証商品の啓蒙に力を入れる。

 

MSC認証を取得した岡山県産生カキ
MSC認証を取得した岡山県虫明産生カキを鮮魚売場に揃える

 

世界初となる「垂下式カキ漁」がMSC認証取得

 イオングループが啓蒙するMSC認証は、どういったものか。

 MSC認証とは、国際非営利団体の海洋管理協議会(MSC:Marine Stewardship Council)が管理する認証制度で、持続可能な漁業に対して与えられる。また、MSCと同じく国際非営利団体である水産養殖管理協議会(ASCAquaculture Stewardship Council)が管理する、養殖産業を持続可能なものに変革することを目的としたASC認証制度もある。

 イオンリテールが取り扱いを始めたのは、岡山県瀬戸内市での垂下式カキ漁で獲られたカキだ。マルト水産(広島県/小久保公博社長)が邑久町漁業協同組合と一体となり、垂下式カキ漁でMSC認証を取得した。

 カキ漁がMSC認証取得はアジアでは初で、筏(いかだ)などから水中にカキを吊るして生育する「垂下カキ漁」が取得するのは世界初となる。

 垂下式のカキ漁は、台風などの天候の影響を受けやすいため技術的なハードルがある。だが、広範囲に筏を設置できるうえ、生育状況に応じてローテーションする利点もあり、日本では大半の漁業者が同方式を採用している。

 認証を取得したカキは、「MSC認証 岡山県虫明産 生かき」(110g、本体価格398円)として、首都圏と岡山県の「イオン」、「イオンスタイル」の54店舗で販売する。

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