週刊スーパーマーケットニュース バローグループの「デリカキッチン」SM、CVSの強敵になりうるか  

ダイヤモンド・チェーンストアオンライン編集部 
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 1週間のスーパーマーケットに関するニュースをまとめた『週刊スーパーマーケットニュース』。バローグループの総菜専門店「デリカキッチン」のように、都市部で隙間を埋めていく出店方法は興味深い。20坪前後の売場面積で、スーパーマーケットやコンビニエンスストアの総菜部門に挑むスタイルは、即食、出来立て、簡便さという点だけではなく、品揃えでも優位に立てると想像できる。味と鮮度でさらに顧客層を広げられれば、小ぶりとはいえ強敵となる可能性はあるだろう。(11月22日から28日までのニュースをまとめました)。

デリカキッチン日比野店
デリカキッチン日比野店

①マルエツ
「浅草四丁目店」オープン

  首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス「浅草」駅に近接する「マルエツ 浅草四丁目店」が、1129日にオープンする。同店のオープンにより、営業店舗数は300店舗となる。

 浅草四丁目店は、12885世帯21625人を商圏に設定した。単身世帯が57.5%と高く、45歳以上の層が多い地域でもある。毎日の生活に必要な安全・安心・新鮮な生鮮食品や出来立ての商品、使用頻度の高い日用品を中心に品揃えした。2フロアの店舗は、1階に即食性、簡便性の高い飲料、酒類、アイス、冷凍食品、総菜、パン類などのカテゴリーを配置し、2階では生鮮食品や調味料など、毎日の食卓に必要なカテゴリーを展開する。

・所在地・・・・・東京都台東区浅草4238
・売場面積・・・142坪(169坪、273坪)
・年商目標・・・8.9億円
・従業員数・・・41名(8時間換算) 

②カスミ
「フードスクエアカスミ三芳店」オープン

 1129日、埼玉県南西部に位置する三芳町に「フードスクエアカスミ三芳店」を出店する。同店のオープンにより、カスミの店舗数は埼玉県で35店舗、全体で191店舗となる。

 「安全・安心」、「健康」、「即食」をキーワードに、「品質・鮮度・味」にこだわった商品とメニューの提案を通して、食の専門店としての利便性を追求していく。地域商品として三芳町近郊の農家の地元野菜コーナーを展開。また、埼玉県のこだわり米菓や川越土産などの品揃えも行う。来春からは、パソコン・スマートフォンでの生鮮品や日用雑貨、酒類や冷凍食品の注文品を、その日に届ける「ネットスーパー」も開始する。

・所在地・・・・・埼玉県入間郡三芳町大字藤久保字俣埜3051
・売場面積・・・551
・年商目標・・・18億円
・駐車台数・・・164
・従業員数・・・正社員23名、パート・アルバイト40名(7.75時間換算) 

③マックスバリュ東海
「大津京店」オープン

 1129日、大和リース(大阪市中央区)が運営する複合商業施設「ブランチ大津京」の施設内に「マックスバリュ東海 大津京店」をオープンする。

 売場の特徴は、即食商品の強化、顧客の要望に応えた商品(健康志向に合わせた、低糖質のブランロールなど)の品揃え、“健康”にこだわった地元の食材や地元生産者の商品(近江牛、朝採りいちご、琵琶湖産の淡水魚使用の佃煮など)の充実を図る。

・所在地・・・・・滋賀県大津市二本松11
・売場面積・・・599
・駐車台数・・・756台(共有)
・従業員数・・・約70

④アークス
「ダイバーシティ推進プロジェクト」が本格始動

 「ダイバーシティ推進プロジェクト」のキックオフ会議が1126日に開かれ、プロジェクト活動を本格的に開始した。

 同プロジェクトは8月に発足。イキイキ働ける職場づくりなどの活動を通じて、多種多様な人材が能力を最大限に発揮できる機会を提供する。多様化する顧客のニーズに対応していくことや、人手不足・採用難などの環境変化にも対応することで、グループの持続的な成長をめざしていく。

 主な活動は、定期的にプロジェクト会議を開催し、各事業会社のトップヒアリングや従業員の意識調査などを元に、働きがいのある環境づくりに向けた取り組みについて提言していく。また、従業員研修にダイバーシティに関する講義を組み込むことや、講演会の開催によりダイバーシティに関する理解促進を図っていく。活動にあたっては、幅広い部署から多様なメンバーを選任した。

⑤バローグループ
「デリカキッチン日比野店」オープン

 同店は、10月にオープンした「名駅桜通店」(名古屋市中村区)に続く総菜専門店の7号店で、1128日に営業を開始する。グループの中部フードが手掛ける店舗で、日比野店は、名古屋中央卸売市場を利用する業者、また一般客も顧客対象とする。名駅桜通店で好評のドーナツも品揃えする。

・所在地・・・・・名古屋市熱田区千代田町178
・店舗面積・・・19.2

⑥ライフコーポレーション
「幡ヶ谷店」改装オープン

 200011月に開店して以来の同店舗を改装し、1130日にオープンする。マンションや住宅の建設で世帯数が増加している商圏であることから、中食の需要拡大や簡便商品ニーズに応えるため、出来立て・作り立ての総菜を種類豊富に取り揃えるほか、簡単に調理できるキットや便利な冷凍商品の品揃えを充実させる。

・所在地・・・・・東京都渋谷区幡ヶ谷2171
・売場面積・・・389
・営業時間・・・930分~25
・従業員数・・・62名(正社員13名、パートナー49名) 

⑦ラルズ
「ビッグハウスエクストラ」改装オープン

  アークスグループの中核企業であるラルズが運営する「ビッグハウスエクストラ」は、200210月にオープンして18年目を迎えたため、より便利に、「なくてはならないスーパー」としてリニューアル。1129日に再びオープンする。同店の特長ともいえる「おいしさ」、「新鮮さ」、「安さ」の「一物3価」を進化させ、さらに磨きをかけていく。

・所在地・・・・・札幌市豊平区平岸122丁目215
・売場面積・・・1,542
・駐車台数・・・670 

⑧カスミ
レジ袋販売収益金600万円を寄付

 カスミは、今年1月から6月までのレジ袋無料配布中止に伴う販売収益金を、各地域の森林保全などの環境改善に役立ててもらうため、店舗を展開する各県に寄付した。183店で実施されたレジ袋有料化でレジ袋辞退率は約80%となり、一方、寄付金額は600万円となった。

⑨マックスバリュ東海
せり初参加で4頭落札の「特産松坂牛」

 マックスバリュ東海は、1124日に行われた「第70回松坂肉牛共進会」で落札した4頭の特産松坂牛の限定予約販売を行う。店舗およびホームページの注文専用サイトで注文すれば、年末に宅配便で届けられる。せりへの参加は初めて。

⑩日本生協連
主要地域生協の10月度供給高(売上高)は前年割れ

  10月度は、消費税増税前の駆け込み需要の反動を受け、総供給高は前年比96.6%と前年割れ。店舗供給高は前年比98.3%と増税後の客数減が影響し、前年割れとなった。また、宅配供給高は前年比95.7%で、前年に達しなかった。駆け込み需要が目立った住居関連などの前年割れが響いた。

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