週刊スーパーマーケットニュース サミット、買い物代行サービスを開始

ダイヤモンド・チェーンストア編集部
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1週間のスーパーマーケットに関するニュースをまとめた『週刊スーパーマーケットニュース』。今週は新店オープンの情報が比較的多かった。ただし、今回紹介した4店舗のうち3店舗がリニューアルもしくはスクラップ&ビルドで、こうした傾向は今後も続くものと予想される。既存店も負けるわけにはいかない。絶好調スーパーのサミットが買物代行サービスをいよいよ始める。買物にかかる手間を“時短”したい消費者への積極的なアプローチだ。小売業は「物販を超えたサービス産業」であることを改めて認識すべき時代かもしれない(8月30日から9月5日のニュースをまとめました)。

買い物代行サービス

① サミット
買物代行サービスを開始

 サミットは、ダブルフロンティア(東京都千代田区外神田)と提携し、買物代行サービスの提供を9月19日から開始する。
今回の提携により、サミットストア深沢坂上店、サミットストア三田店の周辺地域で、買物代行サービス『ツイデイ(twidy)』を通じて、サミットの商品5000~6000品目の購入が可能となる。

ダブルフロンティアは2018年から買物代行サービス『ツイデイ』を開始。育児や介護で手が離せない、体調不良やけがで買物に行けない、店舗が遠くて行きづらい、代わりに買物に行ってくれる家族がいない、仕事が忙しくて買物に行く時間がない、といった「買物の課題」に、買物代行サービスでサポートすることを目的に事業を開始した。『ツイデイ』は、スーパーマーケットをはじめとする地域の小売事業者、新聞販売店やデリバリー事業者、地域住民などとともに連携して実現する買物代行サービスで、ピッキングクルーが利用者に代わって買物し、デリバリークルーが商品を自宅まで届ける。
今後、状況をみながら両店での取扱商品、配達エリア、サービス提供店舗の拡大を検討していくことになる。

② いなげや
小金井東町店オープン

 1975年から営業してきた「ina21小金井中町店」を今年8月28日に閉店し、南東500m先に移転。9月11日にオープンする。
小金井市への出店は3店舗。今回の出店に際し、いなげやは生鮮部門において、すぐ調理できる簡便性の高い商品を“らくッキング”の名称でコーナー化。また、地産地消を推進するため地元野菜をコーナー化する。鮮魚は、まぐろにこだわり、バイヤーが目利きした100㎏以上の本まぐろを品揃え。精肉は、仙台黒毛和牛、東北産美味豚、青森産桜姫鶏など、こだわりの商品を扱う。デリカ部門では、弁当、おかず、サラダ、寿司など、食材に新鮮さと素材の良さを追求し、出来立て商品を品揃えする。“栄養バランス弁当”、“1日の半分の野菜が摂れるあんかけ丼”など、健康に配慮した商品も扱う。

  • 所在地・・・・・東京都小金井市東町4-12-16
  • 売場面積・・・298坪
  • 売上目標・・・10.6億円
  • 従業員数・・・社員4名、パートナー社員33人

③ ライフコーポレーション
安田諸口店オープン

 9月4日、「ライフ安田諸口店」がオープンした。ニューファミリーからシニア層まで、顧客の要望に合わせた幅広い品揃えで、支持される「地域の冷蔵庫」を目指す。また、「スギドラッグ」、「キャンドゥ」を併設し、利便性を高めた。今回の出店により計275店舗(首都圏120店舗、近畿圏155店舗)となった。

  • 所在地・・・・・大阪市鶴見区安田1-1-10
  • 売場面積・・・1,323㎡(直営)
  • 売上目標・・・13.4億円
  • 駐車台数・・・75台
  • 従業員数・・・52名(社員10名、パートナー42名)

④ マックスバリュ西日本
英賀保店オープン

 マックスバリュ英賀保店は、1982年ウエルマートとしてオープン。マックスバリュへと業態を変え、今年で22年を迎える。今回、約200m離れた場所に移転し、9月7日に新店舗としてオープンする。売場面積は約1.5倍に広がり、商品の品揃えも約1.5倍に増やした。“ちょっと贅沢で、グッと便利な食卓提案発進基地”を目指して、地域の顧客に「鮮度」、「美味」、「健康」、「地元」、「便利」といった価値を提供していく。

  • 所在地・・・・・兵庫県姫路市飾磨区城南町2-30
  • 売場面積・・・1,419㎡(直営)
  • 駐車台数・・・16台

⑤ マックスバリュ北海道
倶知安店リニューアル

 2003年10月にオープンした同店は、今回の改装で、味や品質にこだわった商品の品揃えを充実させたほか、まとめ買いしやすいように箱売りコーナーを設けた。また、国際リゾート地として人気の高いニセコ町に隣接していることから、酒やチーズの品揃えを拡大したほか、12通貨に対応する外貨両替機の導入や免税販売を新たに実施した。リニューアル・オープンは9月7日。

  • 所在地・・・・・北海道虻田郡倶知安町南11条西1丁目30
  • 売場面積・・・2,002㎡
  • 駐車台数・・・160台

⑥ ハローズ
9月から基本給をベースアップ

 10月の消費税増税を見据えて、社員の生活文化向上を支援するため、正社員の基本給のベースアップを実施する。ベースアップは入社年数に応じて1,000円から8,500円。9月1日(10月10日支給)から。

⑦ コープみらい
「コープデリガス」の受付開始

 CDエナジーダイレクト(東京都中央区)と8月30日、首都圏(千葉県・埼玉県・東京都)における家庭向け都市ガス小売販売に関する業務提携を行い、取次事業者として9月2日から組合員を対象とした都市ガス「コープデリガス」の受付を開始する。コープみらいは、2017年9月から電気小売事業「コープデリでんき」を開始し、電力供給件数は約4万5,000件となっている。今回、都市ガス販売を開始することで、電気とガスの提供が可能となった。供給開始は10月22日から。

⑧ ヤオコー
カードで「買うほどプラス2倍」キャンペーン

 9月限定のキャンペーンで、9月中のヤオコーカード使用による買上累計額に応じて最大1,000ポイントをプレゼントする。税抜で2万円以上は100ポイントが200ポイントに、6万円以上は300ポイントが600ポイントに倍増する。買上累計額はレシートで確認でき、10月4日に加算される。たばこ、切手、印紙、郵便ハガキ、商品券などは対象外。

⑨ ヨークベニマル
放射性物質の自主検査終了

 2012年4月から実施していた放射性物質の自主検査を8月31日で終了した。今後はホームページで、より広く情報を集め、かつ取引先と連携しながら、放射性物質について安全性を開示していく。

⑩ マルエツ
料理&カルチャー教室「いーとぴあ」秋の講座

 マルエツは2019年10月から2020年3月の講座で受講生を募集する。クッキングコースなどのコース講座で34講座、お楽しみイベントなどのお気軽1DAYイベント講座で51講座を用意する。幅広い世代に受講してもらえるよう講座数を増やした。埼玉県蕨市の「いーとぴあ」で開催。入会金は無料。
またマルエツは、7月23日から27日の「土用の丑の日」期間に販売した「ウナギ蒲焼」をはじめとするウナギ製品の売上から、1点につき10円相当額を拠出し、8月30日に「鹿児島県ウナギ資源増殖対策会議」へ寄付した。寄付金額は約185万円。

⑪ ライフコーポレーション
秋の味覚を楽しむ9月の“見て見て”商品

 9月は、ライフプレミアム「野菜をおいしく食べる鍋つゆ」や「だし香る五目釜飯の素」など、秋の食卓を彩る商品を登場させた。

<首都圏>

・ライフプレミアム「野菜をおいしく食べる鍋つゆ(十穀入醤油味・しお味)」(税抜298円)・ライフプレミアム「至福のカステラ9切入」(税抜398円)・スマイルライフ「ダイヤモンドマーブル加工フライパン」(税抜598円〜980円)

<近畿圏>

・「大分産豊後どり竜田揚げ(むね)国産生姜使用」(税抜298円レギュラー、398円大)・ライフプレミアム「だし香る五目釜飯の素」(税抜398円200g)

⑫ サミット
QRコード決済サービス全店舗で導入

 8月19日から一部店舗でスマートフォンによるQRコード決済サービスを導入していたが、9月1日から全店舗でサービスを開始した。対応ペイメントは、「Alipay」、「WeChat Pay」、
「LINE Pay」、「PayPay」、「メルペイ」。

⑬ マックスバリュ東海
「統合記念セール」を開催

 9月1日にマックスバリュ中部と経営統合したことを受けて、9月1日から4日まで「統合記念セール」を開催する。静岡、愛知、三重、岐阜、滋賀、神奈川、山梨の7県が対象となる。

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