マーケティングに必要なデータを買うことの費用対効果とは

TrueData:桂幸一郎
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マーケティング イメージ
マーケティングデータの取得費用の投資効果を測ることは非常に難しい(Jirapong Manustrong/iStock)

 これまで主なマーケティングデータを活用するために、それぞれの特徴と注意点についてお話ししてきました。データを活用する際の注意点や活用のための骨格は見えてきたと思います。

 このほか、ソーシャルリスニングや食卓調査などさまざまなマーケティングデータがあります。本連載ではそれらの解説は省略しますので、興味がある方は、データ提供会社に問い合わせて、データのつくられ方、注意点を理解したうえで適切に活用してください。

 さて、今回からは、筆者がこれまでつまずいたところや最近よく聞く悩みごとを解決する、というテーマで連載を進行していきます。まずは、とくに中小規模の企業でマーケティングや営業企画をされている方から、よく聞く話についてお話しします。

切っても切り離せない、「お金の話」

 データを重視する風潮が高まっています。それでも「上司から、データを取得するためにお金をかけて、売上はいくら上がるのか?と言われる」というケースはまだあるようです。また、すでに複数のデータを持っている企業の場合、「そんなデータも必要なのか?今までのデータで何とかなるだろう」と言われるケースもあります。

 このようにデータを手に入れるためには「お金」のお話は切っても切れません。当然、お金のことについて深く考えることは、マーケティングデータの存在意義を見つめ直すことにもなりますが、「データ購入の出費が妥当なのかを証明してほしい」となるとなかなか難しいお話です。

 マーケティングプランや研究開発費については、その費用対効果を算出するにあたり、分析手法やケーススタディがあるため、

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