経常利益率7.8%、生鮮構成比70%超!タチヤ、超高収益の秘密とは?

ダイヤモンド・チェーンストア編集部
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バローホールディングス(岐阜県/田代正美会長兼社長:以下、バローHD)傘下のタチヤ(愛知県/坂本勝社長)は、愛知・岐阜・三重の東海三県で18店舗を運営する食品スーパー(SM)だ。店舗ごとに仕入れ・販売を行う「個店経営」を強みとする同社は、自由度の高い企業風土で自ら主体的に考える「商売人」を育て、店舗ごとに商圏ニーズに対応した品揃えや値付け、売場づくりを行うことで業績を伸ばしている。

タチヤの強さのポイント

  1. 生鮮食品の売上高構成比70%超
  2. マニュアルがなく、自由度の高い企業風土
  3. 「商売人」を育てる教育体制

商品や売場づくりのマニュアルはない

 タチヤは「家庭でおいしい料理をつくるために必要なものがすべて揃う店」をめざし、家庭で調理をする消費者に向けて新鮮な食材をより安く提供することを強みとする。生鮮食品の売上高構成比はどの店舗でも70%を超える一方、総菜や即食・簡便商材はほとんど取り扱っていない。料理好きな主婦層を中心に、家庭で調理する習慣のある消費者から幅広く利用されている。

 足元の業績を見ると、タチヤの2021年3月期の営業収益は対前期比8.3%増の311億円と伸長し、経常利益は同12.6%増の24億3300万円だった。コロナ禍で外食控えが長期化し、内食の頻度が高まったことから、飲食店向けの売上高構成比が従来の10%から5%にまで減少したものの、一般消費者の来店頻度が高まり、増収増益に寄与した。執行役員で「タチヤみなと店」(愛知県名古屋市)店長の舩木拓氏は「20年度は内食需要が高まり、生鮮食品の相場も安いという恵まれた事業環境のもとで業績が伸びたが、21年度は

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