開業から3年、都市型小型店八百幸成城店の大進化と残された課題
標準と変わらぬ商品構成
「鮮魚寿司」も健在
売場を見ていこう。1階入口を入ってエレベーターを上がったお客を出迎えるのは青果売場だ。最前面の平台に鮮度感あふれるみかんを大量に並べ、ひと目で旬を感じられる演出がなされている。2台めの平台も果実が陳列されており、3、4台めはトマトやキュウリ、白菜といった売れ筋の野菜が並ぶ。

精肉では壁面側24尺のスペースで牛肉・鶏肉など、その対面の主通路沿い16尺スペースで豚肉をそれぞれコーナー展開。平台ではスペイン産イベリコ豚、ニュージランド産ラム肉、冷凍肉などを扱う。商品構成はレギュラー店のものを踏襲しており、価格帯もほぼ同じであるようだ。ただ、鶏肉コーナーで徳島県産「阿波尾鶏」を販売するなど、成城店のみで扱う商品も一部見られた。
鮮魚売場は、壁面20尺のスペースに塩干品、入口から見て店舗奥側の壁面16尺にマグロやタコ、刺身を配置する。成城店では、鮮魚が生鮮部門の“核”となっているとみられ、「刺身4点盛」(1280円、1580円)、「6点盛」(1980円)、「10点盛」(2980円)と各種刺身を充実させるほか、「生本まぐろ大トロ」(100g1280円)、「中トロ」(100g980円)、「赤身」(100g698円)とサクも豊富に揃える。これも成城店独自の対応だと思われる。平台冷蔵ケースでは愛媛県産「天然真鯛」(1尾1500円)、北海道産「生ずわいかに」(1匹78円、4匹298円)、「真鯵1尾」(200円)と丸物も扱う。
さらに成城店では、同店独自の対応として、通常は総菜部門で扱う寿司を鮮魚部門が担当する。「10貫」(1000円)、「20貫」(1980円)、「30貫」(2960円)、「まぐろ尽くし10貫」(1280円)などネタの鮮度感あふれる商品をラインアップしており、週末に店舗を訪れると多くのお客が購入していた。
続く総菜は、店舗奥側壁面31尺のスペースと平台2台で売場を展開する。開店時は、量り売りのバイキングメニューを提供していたが、コロナ禍の影響もあって現在は廃止。パック詰めの商品のみの扱いとなっていた。
壁面では、「ほっけ塩焼」などの魚総菜のほか、唐揚げや餃子などを販売。平台では「ハンバーグ&カニクリームコロッケ」(498円)、「厚切ロースとんかつ弁当」「黒毛和牛使用牛めし」(各598円)など米飯類を販売。同じく平台のフライコーナーでは、「メンチカツ」(138円)、「ローストンカツ」「一口ひれかつ」(各398円)を揃えている。総菜はレギュラー店とほぼ同じ商品構成であるようだ。
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