「神戸物産」20年10月期決算、純利益前年比24.8%増で新規出店も好調、来期も“堅実”な成長をめざす

「ダイヤモンド・チェーンストア」記者 若狭靖代
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PB強化に注力

 神戸物産が今期とくに注力したのは商品力の強化だ。プライベートブランド(PB)の売上構成比を引き上げるため、4月に岡山県のスイーツ製造工場を買収、7月に神奈川県で食肉加工工場の稼働を開始した。とくに冷蔵の牛肉・豚肉についてはFC本部からの商品供給がなかったため、加盟店が必要に応じてそれぞれ独自に仕入れる必要があったが、工場の稼働によって本部から一括供給、全店舗で取り扱いが可能になった。

 また、コロナ禍で人気の集まった冷凍野菜や冷凍フルーツは、今後も積極的に開発を進める。とくに、下処理を済ませ油通しした状態で冷凍した「揚げなす」が大ヒットしたことを受け、“一手間を減らす”新商品の開発に沼田博和社長は意欲を見せた。

コロナ禍でも好調だった総菜事業

 コロナ禍で他のスーパーマーケット(SM)では総菜の不調が目立ったが、神戸物産ではほとんどの既存店で前年実績を超えた。総菜を取り扱うのは中食事業「馳走菜(ちそうな)」で、業務スーパー内に出店し店内製造の弁当などを販売するもの。今期は10店舗から25店舗まで数を増やし、10月には初めて業務スーパー以外のSM内にも出店した。認知度が向上してきたことや、業務スーパー自体のお客がコロナで増加し、“ついで買い”で売上が伸びたものとみられている。今期の好調を受け、馳走菜は将来的に500店舗まで拡大をめざす。

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