クスリのアオキはなぜスーパーを買収するのか?その真相と地域スーパーへの深刻な影響とは

ダイヤモンド・チェーンストア編集部
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フード&ドラッグ大

石川県と京都府で食品スーパー(SM)を買収するという大胆な策に出たクスリのアオキホールディングス(石川県/青木宏憲社長:以下、クスリのアオキ)。買収発表後は具体的な動きは報じられていなかったが、水面下では着々と準備が進んでいた。そして「DgSによるSM買収」という衝撃からか、ローカルSM同士が連携を図る動きも見られている。

ナルックスの店舗が「スーパーのアオキ」に転換

「スーパーのアオキみずき店」の外観(改装工事中の様子)
金沢市北部にあった旧ナルックスみずき店は、「スーパーのアオキみずき店」として再スタートを切った(写真は11月中旬の改装工事中の様子)

 クスリのアオキは今年6月、石川県金沢市周辺でSM5店舗を展開していたナルックス(近岡修社長)の買収を発表、さらに8月には京都府北部でSM8店舗を運営するフクヤ(平野功社長)の子会社化も明らかにした。

 クスリのアオキ側が公表した内容は「お互いの強みを生かした、さらにお買い物のしやすい店舗への改装を計画しております」「福井県のクスリのアオキ大型店において、ナルックスに鮮魚テナントとして入っていただく予定」(いずれもプレスリリースから抜粋)といったものだった。

 その後は地元紙を含め目立った報道はなされていないものの、本特集に際して石川県内で調査を行ったところ、ナルックスについてはすでに一部店舗で閉店、改装を進めていることが判明した。

 その1つが、

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